あなたは、NNT(治療必要数)がいくつであれば、その薬を飲んでも良いと思いますか?(NNTについては「糖質制限にスタチンの併用は危険ではないか?」など参照)NNTはある症状や疾患を呈する患者を1人減らすために、何人の患者
カテゴリー: スタチン
関節リウマチでスタチンを飲むと心血管イベントが減少するそうだ 0.8%だけど…
統計は非常に有用なものですが、それは使い方次第です。数字と言うのは非常に錯覚を起こしやすく、上手く使えば人を騙すことも可能です。 今回の研究は関節リウマチ患者にスタチン(アトルバスタチン40㎎)を使用した場合とプラセボを
2019年3月の血液検査データ
糖質制限を始めてどれくらいたったでしょうか?最近血液検査をするたびに、毎回、このデータにどんな意味があるのかを考えています。基準値に収まれば健康で、その範囲を外れたら異常である、という単純なものではありません。食事が変わ
糖質制限は非アルコール性脂肪肝を劇的に改善する
糖質制限は血糖値が安定したり、HbA1cが低下したり、体重が減ったりするだけではありません。2型糖尿病の人が1年間糖質制限をすると非アルコール性脂肪肝が劇的に改善します。 非アルコール性脂肪肝は以前の記事「脂肪肝はただの
もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするならば…? その3
LDLコレステロール減少の割合とアテローム体積の変化の比較した研究があります。プラバスタチンと比較してアトルバスタチンの方がアテローム性動脈硬化症の進行をより抑制できるというのです。(図は原文より) LDLコレステロール
もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするならば…? その2
もしも、LDLコレストロールが高くなることがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいと考えるならば、非常に疑問があります。 もしこの仮説が正しいのであれば、LDLコレステロール値が高くなるとアテローム性動脈硬化症
スタチンではないコレステロールを低下させる薬ゼチーアの効果はこんなもの?
エゼチミブという下を噛みそうな名前のコレステロール低下薬であるゼチーアですが、スタチンと違い、小腸において胆汁性および食事性のコレステロール吸収を大きく阻害する薬です。これによりLDLコレステロールは低下します。 以前の
血糖値スパイクは冠動脈のプラークを不安定にするかもしれない
スタチンを飲んでいるにもかかわらず、多くの人は冠動脈疾患のリスクが減少しません。実際にはスタチンの使用している人の冠動脈の状態は血糖値スパイクに大きな影響を受ける可能性があります。 今回の研究では、経皮的冠動脈形成術(P
100歳以上の高齢者では医学的な心血管危険因子から見ると不健康?
人生100年時代と言われます。100歳以上でも生きている高齢者は健康なのでしょうか?健康とは何なのでしょうか? 医学が決めた健康的である、ということを見直さなければならないかもしれません。 今回の研究はイタリアの南部の1
慢性腎臓病とコレステロールと死亡率
慢性腎臓病を有している人では心血管イベントの発症率が高く、ステージが上がるにつれリスクが高くなります。 (図はこの論文より) 上の図は横軸がGFRであり、ステージで言えば、左からステージ1+2、一番右がステージ5です。明