昨日コメントをいただきました。
ドクターシミズ氏の言われてる事は、特に生活習慣病について、要するに現在の医学の常識として専門医が言っている事は、真実とは異なる場合が多い、という事だと思われますが、それでは、仮にドクターシミズ氏の言っている事が真実だとしたら、なぜそれが通説にならないのでしょうか?真実が通説にならず、我々患者に必要な真実としての情報がなぜ伝わらないのでしょうか?
そこが明確に、しかも分かり易く我々一般人に伝わらなかれば、どちらを信用して良いか分かりません。また、データなどもたくさん出されていますが、その数値を見ても、また書かれている文章を見てもとても理解しづらいと思います。
一般人によく分かるように説明出来なければ、言っている事が真実でも、その真実は「絵に描いた餅」となってしまうのではありませんか?
極力簡便でわかりやすい表現に改めるべきだと考えます。なお、この文章が専門家に向けられたものであれば、この限りではありません。
私の言っていることが真実だとしたら、なぜそれが通説にならないか?真実が通説にならず、患者に必要な真実としての情報がなぜ伝わらないのでしょうか?という疑問は当然でしょう。
難しい質問ですが、最も大きな原因はやはり、「お金」でしょうかね?まずは以前書きかけていてお蔵入りになっていた記事を示します。
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製薬会社は膨大な費用を使って、薬の宣伝をしています。当然医師へのプロモーションも多額のお金が使われていました。しかし、製薬会社と医師の癒着が問題になっている昨今は大々的な接待は非常に少ないのではないでしょうか?
医師は食事を提供され、製薬会社の宣伝を聞きます。しかし、そのほとんどはお弁当程度です。お弁当程度で惑わされる人はいないだろうと思っていました。
食事を提供された回数や、食事の値段などと薬の処方について調べた研究があります。今回の研究では、脂質異常症の薬のスタチン系の薬剤の一つ、ロスバスタチン(商品名クレストール)、高血圧などの薬のβ遮断薬の一つ、ネビボロール、高血圧の薬のARBの一つ、オルメサルタン(商品名オルメテック)、抗うつ薬のSNRIの一つ、デスベンラファキシンについて調べています。(図は原文より)
上の図で、4日以上薬剤に関連して食事を提供された医師は、0回の医師と比較して、ロスバスタチンを1.8倍(15.2%対8.3%)、ネビボロールを5.4倍(16.7%対3.1%)、オルメサルタンの4.5倍(6.3%対1.4%)、デスベンラファキシンを3.4倍(1.7%対0.5%)の割合で処方しました。
上の図は1回の食事の平均の値段により、どのように違いがあるかを示しています。20ドル未満は紺色のグラフ、オレンジ色のグラフは20ドル以上の食事です。20ドルはおよそ2,000円ですが、デスベンラファキシン以外では、食事を提供されればされるほど処方割合が増加しています。20ドル以上ではその効果も少し大きいようですが、20ドル未満でも十分効果があるのですね。ちょっと豪華なお弁当程度で薬の処方割合が増加すれば安いものなのでしょう。わかりやすく言えば餌付けでしょう。なんか悲しいです。
このような宣伝費を削って、薬の値段をもっと下げればいいと思います。
「Pharmaceutical Industry–Sponsored Meals and Physician Prescribing Patterns for Medicare Beneficiaries」
「製薬業界が後援する食事と医師によるメディケア受益者の処方パターン」(原文はここ)
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通説で示されていることが正しいかどうかは内容によりますが、すべてが正しいわけではありません。通説すぎて全く検証されていないことも多いですから。検証もされず、通説のまま、多くの人、医師、マスコミなどがその内容を引用し続け、多くの人がそのことを物心が付いた時から当たり前のことだと思い込んでしまっています。糖質制限をしている人でれば、脂質摂取で太るのではなく、糖質摂取で太ることは十分理解していると思いますが、いまだに脂質摂取で太るというのは通説でしょうし、低脂肪が「ヘルシー」と言われ続けています。
その通説が間違っていても、通説が正しいと思いこませていた方が儲かる人たちが大勢います。例えばコレステロールは「悪玉」だという仮説を正しいとして、そのコレステロールを低下させる薬を作っている製薬会社は上のように医師を餌付けし、処方を増やそうと努力します。上記のように、ちょっとしたお弁当だけで何人かの医師は処方を変えてしまいます。ちょっとしたお金で人は動いてしまう可能性があるのです。また企業はキーマンに対して年間何百万~何千万ものお金を渡し、講演と称したセールスを行ってもらいます。マスコミにも登場して一般の人にもセールスするわけです。そして、そのお金をもらった一部のお偉い医師が疾患の治療法のガイドラインを作成する中心になるのです。ガイドラインで決まれば、その学会の専門医はそのガイドラインに従って治療を行うわけです。ガイドラインのもとになるエビデンスは企業が絡んで研究を行い、都合の良い結果を出すようにするでしょう。
糖尿病の専門医は糖質過剰摂取をそのままにして、薬を処方し、いつまでも根本的な原因を取り除きません。取り除いてしまうと薬を処方しなくても良くなってしまいますし、毎月検査にも来なくなってしまうからです。アメリカの糖尿病学会のガイドラインでは糖質制限が正式に入ったにもかかわらず、日本の糖尿病学会はまだ糖質過剰摂取を患者に続けさせるつもりです。
本当に国民の多くが糖質制限をしっかり行ってしまったら、非常に多くの病院がつぶれてしまいます。お金のかかる治療を行わないと、病院は経営ができません。医療関係は糖質制限などという食事だけで病気が改善、治癒しては困るのです。
国は当然正しいことを国民に言うだろうと思っている人はどれくらいいるのかわかりませんが、「桜を見る会」などの政府や国の答弁を聞けば、国は小学生でもわかるウソを平気で言うわけです。厚労省の栄養のガイドラインの3大栄養素のバランスにも、全く根拠がないことは、何度も記事の中や著書の中で書きました。また、以前の記事「農林水産省の砂糖の需要拡大情報サイト「ありが糖運動」」でも書いたように、税金を使って、国民の健康よりも管轄の企業や農家を守ろうと必死になるのです。
以前からの通説のまま製薬会社は薬を、食品業界は商品を開発しているので、その通説が覆っては困るのです。マスコミはそんな企業がスポンサーになっているので、スポンサーの意のままの情報を垂れ流すのです。
お金が絡むと、通説が真実かどうかは関係なくなってしまうのでしょう。
また、夏井先生が良く仰っている、2:6:2の法則もその通りで、なかなか人は新しい考えを受け入れません。それも真実が通説にならない理由の一つでしょう。
さらに、人間の体はまだまだ分からないことが多すぎて、実際には何が真実なのかもわからないことが非常に多くあると思います。私が医学部で習ったことが現在では否定されていることも多々あります。まだまだ人間の体に対して無知なのです。
もう一つのご指摘、一般人に私の記事の内容が伝わらない、よくわからないというものですが、このブログはどのような人をターゲットにしているかは、私自身も明確ではありません。小学生でもわかるような内容にするには時間が足りませんし、文章が非常に長くなってしまいますし、そのような文章力もありません。前著「運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない」では、内容を易しくしすぎて、言いたいことの半分も書けませんでした。今回の「糖質過剰症候群」では、難しすぎる、というご指摘もありますが、これぐらいの難易度の方が自分にはしっくりきますし、現在のネットの情報力を考えれば十分に一般の人でも理解できるのではないかと思います。糖質制限がかなり広まってきたこともあり、一般の人でもわかりやすい本はいっぱいあります。ネットでもいっぱい書かれいます。だから、このブログの内容は極端に難しすぎるとは思っていません。専門家は全くターゲットではありません。しかし、だからと言って全員誰にでもわかる記事を書こうとも思いませんし、書けません。
もう一つこのブログの目的は、題名にもあるように「ひとりごと」であり、私自身の疑問に思ったことの「備忘録」でもあるのです。
何を信用するかは、ご自身の判断です。私の記事は理解が難しいから信用しないというのもその人の自由です。自分でいろいろ情報を集めて自分なりの考えで判断するのも、国や専門医やマスコミの情報を信じるのも自由です。対症療法の薬の処方を治療だと考えるのも自由です。食事なんて治療ではないと考えるのも自由です。私の言っていることが正しいから信用してくださいと、いうつもりはありません。
私の考えや記事、著書の内容は相関関係と因果関係をごっちゃにしていると思っている方もいるでしょう。しかし因果関係を示すなんて非常に難しいことです。ただ、数値の比較だけでなく、メカニズムを考えれば因果関係ととらえることは可能だと思います。
私は来年も、恐らくこのスタンスで変わらないと思います。みなさんの判断に少しでも役に立てたら幸いです。(でももう少し日本語の文章力が上がると自分でも良いと思っています。国語苦手です…)
こんにちは、ドクター!
この問題はとても大きいと思います。私は科学者でドクターの記事をいつもとても興味深く読ませていただいています。常にエビデンスに基づいた記事なので、元論文にあたって知識を深めさせてもらったりしています。一般人向けではないかもしれません。でも一般人向けである必要があるでしょうか?今必要なのは医師向けの情報発信だと思います。一般人が理解しても医師が否定したら終わりです。その点で先生のブログは日本で唯一のものだと思います。是非スタンスを変えることなく続けてください。
Miki Nakazawa-Miklasevicaさん、コメントありがとうございます。
先生のお言葉、非常に励みになります。
このブログは医師向けではありませんが、医師の一部の人でも共感してもらえるとうれしいです。
良心や健康などより、経済や手軽に得られる快楽のほうが、きっと動機づけとして強力なのでしょうね。(お酒好き、喫煙者、糖質中毒、ひいては麻薬患者に害を説くだけでは改善されないように)
そうでなければ、いまだに原発推進派のほうが反対者より発言力が有るように感じられる説明がつきません。
ただ、自分の健康は自己責任で正しい情報に接したいものです。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
仰る通り、お金や快楽は非常に大きな動機付けだと思います。
どれが正しいかの判断は自己責任です。
「どうして真実が痛切にならないのか?」は、奥の深い課題です。
最近LDLコレステロール値の健常値を、90mg/dLにしようとする動きがあります。これは2次予防の意味を含んでいると思われます。
確かにLDLコレステロールを下げたら心筋梗塞の発症を30%低下させるという報告がありますが
、残りの70%は、コレステロール値を下げても発症を抑えられないと言われています。
この答えを明らかにしないで、基準値を下げて、スタチンなどの薬をもっと使わせようと学会に働きかけている人々がいることは明確です。学会の先生方もこのことを十分承知の上で、研究費や献金等に目がくらみ、業界企みに乗って、ガイドラインを設定している可能性があります。
上記70%の人の心筋梗塞がなぜ起こるのか、学会の先生方は、この原因を解明することが先決ではないでしょうか。
松田さん、コメントありがとうございます。
仰る通り、コレステロールが原因ではないと知っていながら、利益、報酬のために動いている人が多いのでしょう。
学会は閉鎖的な場所ですから、一般の人の目にさらされることはほとんどなく、好きなことができるのでしょう。
>真実が通説にならない理由
これには真実と捉える背景にある前提が違う場合もあるでしょう。
例えば、病院や健康診断の検査の標準値と言うのは、ものにもよりますが糖質過剰摂取時の標準値であって糖質制限時の標準値ではないはずです。糖質過剰摂取が大半の集団から得た標準値なので糖質制限時にどんな値になるかなど考えてもいないはずです。
このように前提が変われば真実(だと思い込んでいる事)が変わる場合もあると思います。
糖質制限が当たり前の世の中にならない限り、糖質過剰摂取を前提とした真実(と勘違いしている事)は通説のままであり、本当の真実は通説にはならないでしょう。
通説とはある意味、多数決ですから、通説が必ず正しいと言う事も言えないでしょう。
それらを踏まえた上で、何を信じるかは、それぞれで自主性をもって判断すべきことだと思います。
西村 典彦さん、コメントありがとうございます。
私も以前から言っているように、糖質制限では糖質過剰摂取の基準値が当てはまるかどうかはわかりません。
LDLコレステロール値などは正に糖質過剰摂取の基準値が当てはまらない代表だと思っています。
通説には何らかの力が働いていることもあるでしょうね。
自己責任で判断が賢明です。
糖質制限推進の先生方は皆糖尿病専門医以外の方々でしょう。専門医は学会の方針に従わなければ、それなりのデメリットが生じます。糖質制限継続している自分も定期検診HA1C6.2で、まもなく薬が不要になりそうです。ケトン量の検査はありません。保健指導もありますが、糖質半分摂取のカロリー制限ではグルコーススパイクの弊害を説明してくれません。突っ込むと逃げます。
常識は必ずしも真実ではなく、非常識かもしれません。真実を知るのはあくまでも自分で経験してみてどうだったかではないでしょうか。
たかますさん、コメントありがとうございます。
糖質制限で糖尿病改善良かったですね。
栄養士の栄養指導はグルコーススパイクという概念すら無いのかもしれません。
グルコーススパイクの存在を認めてしまっては、カロリー制限を中心とした栄養指導が自体が成り立たないからです。
当方、68歳。6年前に心筋梗塞で3箇所ステント留置(心臓が1/4壊死)。それまで健康診断は皆無の状態。カテーテル前の血糖値検査の300mg/dl越えで看護師さんの『え~!』と驚きの声が今も耳に残っています。因みに、A1cは10.6%でした。
当然の事ながら病院食後の血糖値は200~250mg/dl。
食前にノボラピット、就寝前にランタス、1日ジャヌビア1錠を処方されました。入院期間中に江部康二先生のブログに出会い、退院後、少しずつ糖質制限を始め、1年後はスーパー糖質制限にしましたので、薬は全てすぐになくなり、現在までA1cが5.8%を越えた事は一度もありません。退院から1年後には159cm、63kg→50kgとなり現在まで続いています。
酒、喫煙無しの生活でしたが、糖質依存性だったと自信を持って言えます。
江部先生のブログは何故か受け入れ易かったですし、今も私淑していす。勝手に穏健実務派と思っています。
清水先生とは「糖質過剰症候群」の書籍の方がブログより先でした。ブログは遡って読まさせていただいています。
先生は失礼ながら勝手に武闘派だと思っています。ブログの中のご友人のお話などお察しします。最初に清水先生のブログでは糖質制限を始めてはいなかったようには感じます。
ただ、江部先生のブログでも、私みたいな一般人は死ぬ思いをしないとなかなか実行できないような気がします。
今となっては糖質制限が当たり前となった自分としては清水先生のブログはたいへん興味深いですし、楽しみにしています。
夏井先生の書籍を読んでも唸ってしまいます。
もちろん医学の進歩で生かされてはいますが、現在の体調良好は「糖質制限」(食事は全て自分で作ります)と自信を持って言えます。
これからも先生の発信を毎日楽しみにしている者もいますのでよろしくお願いします。
太田さん、コメントありがとうございます。
糖質制限で薬から離脱できて良かったですね。
武闘派ですか?そのつもりはありませんが、江部先生のような温厚派でもないかもしれませんね?
私も検診での異常値を知って危機感を感じていなかったら、今頃どうなっていただろうと思います。
来年もできる限りマイペースでやらせていただきます。
おっしゃっている事自体はよく理解できます。ただ、本当に製薬業界や国がもっと別の方法で治療できるのに、それではこれまでの薬が売れなくなるからそれをしないという事は国民を騙している事になりますが、ドクターシミズの言っている事が理論的になら、必ずそれに賛同する人が出て来て、それは
製薬会社や政治家に影響力を及ぼす人が出てくると私は信じています。従って時間はそれなりにかかるかも知れませんが、正しい事が通説になると信じています。そうでないと、人間を全く信用出来なくなってしまいますから。ドクターシミズ氏を信じれば良いのか、これまでの通説を信じれば良いのか、我々には正確には判断出来ないからです。
やはり、国とか専門家を信用せざる得ない。しかし、専門家ですら見解が分かれる。そうすると動作すれば良いか分からなくなる。
ちなみに私は、家族性高コレステロール血症(ヘテロ型)のため、レパーサという高価な薬を数年前より使用しています。ただ、ドクターシミズ氏の言う「糖質の過剰摂取」が良くないと言うのは、私が具体的に調べたりした訳ではありませんが、LDLが多い事や脂質過剰以上に、悪いように思っています。
おっしゃっている事自体はよく理解できます。ただ、本当に製薬業界や国がもっと別の方法で治療できるのに、それではこれまでの薬が売れなくなるからそれをしないという事ですが、それでは国民を騙している事になりますが、ドクターシミズ氏の言っている事が理論的に真実なら、必ずそれに賛同し製薬会社や政治家に影響力を及ぼす人が出て来て、時間はかかるが是正されるであろう事を信じています。従って時間はそれなりにかかるかも知れませんが、正しい事が通説になると信じています。そうでないと、人間を全く信用出来なくなってしまいますから。ドクターシミズ氏を信じれば良いのか、これまでの通説を信じれば良いのか、我々には正確には判断出来ないからです。
一般人は、国とか専門家を信用せざる得ない。しかし、専門家ですら見解が分かれる。そうするとどうすれば良いか分からなくなる。
ちなみに私は、家族性高コレステロール血症(ヘテロ型)のため、13年前に心筋梗塞となり、それはステント治療しましたが、現在レパーサという高価な薬を数年前より使用してLDLを極端に低下させています。ただ、ドクターシミズ氏の言う「糖質の過剰摂取」が良くないと言うのは、私が具体的に調べたりした訳ではありませんが、LDLが多い事や脂質過剰以上に、何となくですが悪いように思っています。
吉岡 斎さん、国や専門家を信じることは自由ですし、私のかかわれることではありません。吉岡さんの課題です。
LDLを極端に低下させることが良いのかどうかは、ご自身で判断せざるを得ないです。
一般の人でも自分なりに考え、国や専門家を信じていない人は大勢いると思います。
家族性高コレステロール血症の心筋梗塞は様々な記事に書いたように、恐らくLDLはほとんど関係していないと私は考えています。
情報戦争Infowar
新聞、ラジオ、テレビ、ネットなどのメディアの支配による大衆の洗脳とマインドコントロール、つまり情報戦争Infowarの心理戦については、古典的な教科書として
「プロパガンダ教本、こんなにチョロイ大衆の騙し方」、エドワード バーネイズ(著)、中田安彦(翻訳)、成甲書房(2007/7/3)
が出版されています。
政府、行政機関、企業、団体、マスメディア、政党、宗教、軍隊などが、広告宣伝する際の基本がまとめられています。
エドワード・バーネイズは、20世紀の最も影響力を及ぼしたアメリカ人のトップ100の中にあると、アメリカの財閥が発行している雑誌である『ライフ』誌によって評価されています。
心理戦で良く使われる方法は、悪魔化demonization(極悪非道と決めつけること、例えばブッシュ大統領の「Axis of evil悪の枢軸」)、馬鹿げたもののようにでっち上げること、有害なものを安全であるかのように見せかける、無効なものを有効であるように偽る、などです。
このような手法が、医療を含む数多くの分野で頻繁に使われています。
コレステロールの「悪魔化demonization」は、歴史的に非常に成功した代物で、これにより世界で累計で100兆円以上の売り上げがあります。
ナチス・ドイツの宣伝大臣ゲッペルスは、バーネイズの書いた「プロパガンダ教本」を座右の書として愛読し、ヒトラー政権とナチス第三帝国の戦争戦略のプロパガンダを行ないました。
『パウル・ヨーゼフ・ゲッベルス(Paul Joseph Goebbels、1897年10月29日 – 1945年5月1日)は、ドイツの政治家。国家社会主義ドイツ労働者党第3代宣伝全国指導者、初代国民啓蒙・宣伝大臣です。
「プロパガンダの天才」「小さなドクトル」と称され、アドルフ・ヒトラーの政権掌握とナチス党政権下のドイツの体制維持に辣腕を発揮した。
敗戦の直前、ヒトラーの遺書によってドイツ国首相に任命されるが、直後に家族とともに自殺した。』(Wikipedia引用終わり)
「ヨーゼフ・ゲッベルス(ナチスドイツの宣伝大臣)語録」が次のサイトにあります:
http://meigennooukoku.net/blog-entry-2182.html
「小さな嘘より大きな嘘に大衆は騙される」
「嘘も100回言えば本当になる」
「嘘も毎日つけば真実になる」
「プロパガンダの本質とは、こういってよければ芸術である。そしてプロパガンダ担当者は、言葉の最も真実の意味で、大衆心理の芸術家である。その最重要任務は、毎日毎時間、大衆の心臓に耳を寄せて、その鼓動を聞き取り、その鼓動の調子に合わせて対策を立てることにある」
「プロパガンダの秘訣とは、狙った人物を、本人がそれとはまったく気づかぬようにして、プロパガンダの理念にたっぷりと浸らせることである。いうまでもなくプロパガンダには目的がある。しかしこの目的は抜け目なく覆い隠されていなければならない。その目的を達成すべき相手が、それとはまったく気づかないほどに」
(引用終了)
『世界を牛耳る洗脳機関 タヴィストック研究所の謎』 2013/12/15ダニエル・エスチューリン (著), 富永和子 (翻訳)
という本もあります。
精神病学者のジークムント・フロイトが大きく関与していたイギリス・ロンドンの心理戦専門研究所であるタヴィストック研究所は、欧米の金融権力が運営する大衆支配のための研究所だと言われています。
心理戦プロパガンダの実戦的な事例としては、『ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫) 高木徹著 2005/6/15』があります。
この事例は、実際に大量虐殺が行われた旧ユーゴスラビアのボスニア戦争と、欧米のメディアを利用した計画的・戦略的な心理戦がオーバーラップしていますから、非常に不気味な内容になっています。
第二次世界大戦で大日本帝国の大本営が行った「大本営発表」も典型的な心理戦のプロパガンダです。
カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に著した書籍『ショック・ドクトリン』は、情報戦争による経済支配を暴露しています。
アマゾンの書籍紹介:
『本書は、アメリカの自由市場主義がどのように世界を支配したか、その神話を暴いている。ショック・ドクトリンとは、「惨事便乗型資本主義=大惨事につけこんで実施される過激な市場原理主義改革」のことである。アメリカ政府とグローバル企業は、戦争、津波やハリケーンなどの自然災害、政変などの危機につけこんで、あるいはそれを意識的に招いて、人びとがショックと茫然自失から覚める前に、およそ不可能と思われた過激な経済改革を強行する…。ショック・ドクトリンの源は、ケインズ主義に反対して徹底的な市場至上主義、規制撤廃、民営化を主張したアメリカの経済学者ミルトン・フリードマンであり、過激な荒療治の発想には、個人の精神を破壊して言いなりにさせる「ショック療法」=アメリカCIAによる拷問手法が重なる。』
日本の小泉首相による「構造改革なくして景気回復なし」というプロパガンダは、バブル崩壊後の景気後退という惨状の中で、平常時にはあり得ない過激な経済改革を実行し、アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンの市場原理主義、金融自由化を日本で推し進めるためのものでした。
小泉はアメリカの財閥の飼い犬だったのです。
日本のマスコミでは、国営放送のNHKはアメリカの操り人形の政治家や官僚が支配し、5大新聞の資本の真の支配者が誰かは知りませんが、右派・産経と左派・朝日の違いはあっても、ロックフェラーの支配するアメリカ寄りの報道しかしません。テレビも同様です。
このような日本のマスコミのシステムは、アメリカ軍による日本占領時代に作られたと推定しています。
日本テレビ放送網(日テレ)は、アメリカCIAの秘密工作員で暗号名「ポダム」と呼ばれていた読売新聞社主の正力松太郎が、アメリカCIAのためのプロパガンダ放送を行うために作りあげたテレビ・ネットワークです。
『日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」2006/10/17 有馬 哲夫』
という本もあります。
正力松太郎は、政治家の中曽根康弘がアメリカのロックフェラーの意向を受けて原子力発電を日本に導入する時に政治プロパガンダを流しました。原子力の日本への導入は、3.11の福島の悲劇へとつながりました。
この件については、Wikipediaの「正力松太郎」のページに比較的詳しく書かれています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%8A%9B%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E
日本の支配階級は、いまだに天皇家を中心とする源氏と平家の血筋を引く一族であることが、広瀬隆氏の研究書
地球のゆくえ1994/7 広瀬 隆
私物国家―日本の黒幕の系図 – 1997/10広瀬 隆 (著)
に示されています。
この金と権力を第一の目的とする政略結婚により形成された閨閥の中には、主要な政財官界の人物が含まれており、これらの人々は閨閥により全て天皇家につながっています。
また、この閨閥は、アメリカの駐日大使エドウィン・ライシャワーと戦前の支配階級の松方家の松方ハルの婚姻を通して、アメリカ・カナダ・EUの支配財閥の閨閥(ロスチャイルド・ロックフェラー・JPモルガン連合体)につながっています。
戦後の日本は、アメリカの支配財閥の閨閥が、日本の天皇家を中心とした支配階級の閨閥を子分として操る形で、アメリカのロックフェラー財閥により支配されています。
このため、日本のマスコミは、完全にアメリカのロックフェラー財閥の支配下に置かれていると考えられます。
日本の支配層とマスコミは、ロックフェラーの政策を実現するための道具と化しています。
現在の日本の医療はアメリカ医学であり、アメリカの医学界の支配者はロックフェラーであることは良く知られていることです。
これが日本の医療に真実が広まらないからくりです。
要は、ロックフェラーとその手下の支配階級の連中が、金もうけのために騙している構図です。
情報提供さん、情報提供ありがとうございます。
糖尿病学会のガイドラインで糖質制限が実現できない原因を推定しました。
江部康二医師によれば、腎臓病学会会長(東大教授)と対談したとき、自分は糖質制限をしていると発言したそうです。
日本の標準食(PFCの割合)は農水省と厚労省とが協議して決めています。
だいぶ前、厚労省がこの基準を動かそうとしたとき、米農家団体の政治的大反対で果たせなかったことがありました。
それ以来、腎臓病・糖尿病医学会のガイドラインが政治的に縛られて、最適値が選択できなくなったのでしょう。
アメリカ・ヨーロッパの医学会が糖質制限を推奨するようになっているのに、日本の関連学会の医師がこんなに頑迷固陋のはずがありません。
ガイドラインを読むと、エビデンスに関する苦しい言い訳が透けて見えて気の毒です。
わしょーさん、コメントありがとうございます。
政治的に縛られようが、医師本人の意思があれば、どのようにも患者さんに対応できます。
しかし、それをしない医師が多いということは、何も考えていないか、自分の利益を守りたいか、などが理由でしょう。
情報戦争Infowar: 権力の影―外交評議会「CFR」とアメリカの衰退 アメリカ国際謀略の伏魔殿を抉る
アメリカの財閥による支配体制を暴いた本があり、この本の「第12章 報道管制」にアメリカのマスコミの買収の実態がまとめられています。
権力の影―外交評議会「CFR」とアメリカの衰退 アメリカ国際謀略の伏魔殿を抉る!
ジェームス・パーロフ (著), James Perloff (原著), 馬野 周二 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%BD%B1%E2%80%95%E5%A4%96%E4%BA%A4%E8%A9%95%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E3%80%8CCFR%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E8%A1%B0%E9%80%80-%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%AC%80%E7%95%A5%E3%81%AE%E4%BC%8F%E9%AD%94%E6%AE%BF%E3%82%92%E6%8A%89%E3%82%8B-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9-%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%95/dp/4193549410/ref=sr_1_17?qid=1577671954&s=books&sr=1-17&text=%E9%A6%AC%E9%87%8E+%E5%91%A8%E4%BA%8C
内容(「MARC」データベースより)
第一次・第二次世界大戦、キューバ危機、真珠湾、ロシア革命、ソ連解体…。すべては仕組まれていた。日本を第2の敗戦へと導くCFRの正体を暴く。
単行本: 350ページ
出版社: 徳間書店 (1992/08)
目次
第1章 外交評議会「CFR」とは、いかなる機関か
第2章 ことの起こりの背景
第3章 CFRの誕生と全体主義との初期のつながり
第4章 CFRとフランクリン・デラノ・ルーズベルト
第5章 世界的狙いを秘めた第二次大戦
第6章 トルーマン時代
第7章 二つの限定戦争の合間
第8章 支配階級組織の引き起こしたベトナム戦争
第9章 無名のニクソン
第10章 カーターと日米欧三極委員会
第11章 ロナルド・レーガンに対するもう一つの見方
第12章 報道管制
第13章 現在のCFR
第14章 世界新秩序は緒につくのか
第15章 解決策と期待
ネットには、この本の「第12章 報道管制」を紹介し、関連する画像を添付した記事がありますから後でご紹介します。
ここに描かれている欧米の財閥連合体が、我々を支配する情報戦争Infowarを仕掛けている者たちです。
第12章 報道管制
http://satehate.exblog.jp/11662320/
報道管制 by ジェームス・パーロフ 1 モルガンの新聞買い取り~出版弾圧の手口 + 核ミサイル
http://satehate.exblog.jp/11692008
報道管制 by ジェームス・パーロフ 2 新聞・雑誌・電波支配の構造
糖質制限普及の過渡期なのかなと思わせられる「人気管理栄養士が勧めるメタボ対策」
などの記事を時折見かけます。
流石に糖質制限全否定は減ってきていて「緩やかな」糖質制限が多用されています。
なんだか管理栄養士さんの「意地でも糖質制限全肯定にはならないぞ!」という、
プライドというか、頑なさが感じられてしまいます。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
私は栄養士は栄養のプロであってほしいと思っていますが、栄養学があまりにも古典から脱却できないままで
教育が行われているので、栄養のプロと呼べる人はほんのわずかではないでしょうか?
患者さんが食後にどれくらい高血糖になっているか知っている人はほとんどいないでしょう。
知っていたら糖質なんて食べさせられませんから。
明けましておめでとうございます。今年も先生のブログを楽しみにしています。
箱根駅伝、ほぼ100%NIKEで区間新続出ですね。
(福島県出身なので、駒沢大学の相沢選手を始め同郷選手の活躍が嬉しいです)
NIKE履きたくなりますが、膝を傷めた前科があり、10kg程 減量出来たら試します。
ところでCMでは、セブンイレブンが「健康の為に糖質表示を始めました」と、
おにぎり糖質37gとか惣菜70数gなど、恐ろしい表示を堂々と映していました。
一歩前進なのか、糖質制限に無関心なのか、謎です。
鈴木タケヒコさん、コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
相澤選手は東洋大学ですね。凄い走りでしたね!
セブンイレブンの糖質表示は一歩も二歩も前進だと思います。表示があれば、それを見て選択ができます。
もちろん、選択するような人はこれまでも炭水化物の量を見て見極めていたでしょうから、あまり変化はないかもしれませんが、
医療の世界よりは大きく前進です。tだ、「健康のために」というフレーズは確かに謎ですね?
糖質制限7年半の68歳男です。
論文の部分は難しいので文頭と結論だけ読ませていただいてます。
医学知識は全くない素人ですが充分に参考になります。
>何を信用するかは、ご自身の判断です。
全く同感です。
これからも色んな情報を発信していただければと思います。
楽しみにしています。
M.SGYMさん、コメントありがとうございます。
今後も自分なりに様々な情報を発信させていただきます。