以前の記事「コレステロール値に一喜一憂しないために」「コレステロールを恐れ過ぎてはいけない LDLコレステロール値が低いほど死亡率が上がる!」などで書いたように、LDLコレステロールが高いほど死亡率が低下すると考えられて
カテゴリー: スタチン
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その11 赤血球のコレステロールと血中のコレステロール値とは関連しているか?
以前の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その10 赤血球そして鉄」ではプラーク内にかなり赤血球が存在していることを書きました。 赤血球がコレステロー
地中海式の食事は健康的か? エビデンスにだまされないように
地中海沿岸の国では、他のヨーロッパの国と比較して虚血性心疾患が少ないことから、地中海食が健康に良いのではと考えられ様々な研究がされています。その中での代表的な研究を見てみましょう。 エビデンスを非常に重要視されている方が
ApoCⅢの調節と役割
何度も記事に登場しているApoCⅢの役割についてもう一度まとめてみましょう。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタンパク質の一つです。 ・ApoCⅢはリポタンパク質リパーゼ(LPL)という酵素の活性を阻害す
糖質制限とLDLコレステロール上昇6 みなさんの血液データから
皆さんにいただいた血液データをなかなかまとめる時間がなかったことと、一度かなりまとめた後にデータを間違えて消してしまったため、ご報告が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。 まだまだ、血液データは募集しておりますの
残念ながら現在の内科学は糖質過剰摂取状態が大前提である
江部先生のブログに取り上げていただきましたが(江部先生の記事はここ)、HDLコレステロールが高値を示すということはどんな意味があるのでしょうか? 「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で取り上げた研究が
ApoCⅢがレムナントコレステロールと関連している
最近の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その5」「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4」などでApoCⅢが登場していますが、
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4
通常はHDLコレステロール値が高い方が心血管系疾患のリスクが低いと考えられています。 HDLには様々な機能があります。内皮機能改善作用、抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロール逆転送(輸送)作用などがあります。これら機能に
LDLコレステロール値が低いと、驚くほど発熱、敗血症および悪性腫瘍の発生リスクが高くなるかもしれない
LDLコレステロールをいまだに医療の中では「悪玉」と考えている医師が多いのは事実でしょう。コレステロールそのものはLDLに含まれているものもHDLに含まれているものも同じであり、それを運んでいるLDLやHDLの質の問題が
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その2
前回の記事「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で超高値のHDLコレステロール値は心血管疾患のリスクを増加させる可能性を書きました。 HDLコレステロールにも質の問題があります。HDLコレステロール値と