何度も記事に登場しているApoCⅢの役割についてもう一度まとめてみましょう。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタンパク質の一つです。 ・ApoCⅢはリポタンパク質リパーゼ(LPL)という酵素の活性を阻害す
カテゴリー: スタチン
糖質制限とLDLコレステロール上昇6 みなさんの血液データから
皆さんにいただいた血液データをなかなかまとめる時間がなかったことと、一度かなりまとめた後にデータを間違えて消してしまったため、ご報告が遅れてしまいました。申し訳ありませんでした。 まだまだ、血液データは募集しておりますの
残念ながら現在の内科学は糖質過剰摂取状態が大前提である
江部先生のブログに取り上げていただきましたが(江部先生の記事はここ)、HDLコレステロールが高値を示すということはどんな意味があるのでしょうか? 「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で取り上げた研究が
ApoCⅢがレムナントコレステロールと関連している
最近の記事「LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その5」「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4」などでApoCⅢが登場していますが、
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その4
通常はHDLコレステロール値が高い方が心血管系疾患のリスクが低いと考えられています。 HDLには様々な機能があります。内皮機能改善作用、抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロール逆転送(輸送)作用などがあります。これら機能に
LDLコレステロール値が低いと、驚くほど発熱、敗血症および悪性腫瘍の発生リスクが高くなるかもしれない
LDLコレステロールをいまだに医療の中では「悪玉」と考えている医師が多いのは事実でしょう。コレステロールそのものはLDLに含まれているものもHDLに含まれているものも同じであり、それを運んでいるLDLやHDLの質の問題が
HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない? その2
前回の記事「HDLコレステロールは高ければ良いってもんじゃない?」で超高値のHDLコレステロール値は心血管疾患のリスクを増加させる可能性を書きました。 HDLコレステロールにも質の問題があります。HDLコレステロール値と
推算糸球体濾過量(eGFR)が低下したけど、どう考えるか?
前回の記事「2018年3月の検査データ」で推算糸球体濾過量(eGFR)が低下していることを〇福さんからご指摘いただきました。ありがとうございました。 私のeGFRが72mL/minだったのですが、腎機能区分としては正常ま
2018年3月の検査データ
久しぶりに血液の検査をしました。先日、江部先生がご自身のデータを公開されていたので(江部先生のデータはこちら)、私もいつもは検査していない甲状腺の機能も検査しました。そしたら、意外や意外の結果です。 甲状腺機能 TSH:
コレステロール値に一喜一憂しないために
いまだにLDLコレステロールが高いというだけでスタチンを処方される方がいます。十分にHDLコレステロールが高く、中性脂肪が低くても、LDLコレステロールだけでスタチンの適応と考える医師がいます。患者さんがスタチンの副作用