以前の記事「睡眠時間と死亡率および認知症 久山町研究から」で書いたように、睡眠時間は短くても長くても死亡率が上がるようです。さらに、睡眠薬を使用している人でも死亡のリスクは上がるようです。睡眠というのはあまり意識していな
カテゴリー: 糖尿病
動物性タンパク質より植物性タンパク質の方が死亡率が低い?
食事に関する研究というのはどうしても質が低いものになります。ほとんどが食事アンケートによるものだからです。昨日の食事を聞かれても正確に答えられない人もいますし、健康に悪そうなものは少なめに申告している可能性もあります。
新型コロナウイルスと血小板の免疫機能
血小板は止血、血栓に対して最も主要な役割を担っています。しかし、血小板の機能はそれだけに留まりません。血小板には炎症や免疫とも強く関連しています。 血小板減少症は、ウイルスおよび細菌感染症のよく知られた合併症です。どうし
虫垂炎と胃食道逆流症と糖尿病
虫垂は不必要な残骸ではなく、現在では腸内細菌の「安全な家」と考えられています。急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は急激な虫垂の強い炎症です。腸内細菌のフソバクテリアの存在は、虫垂炎の重症度と正の相関しているという報告があります。
お酒を飲んでいないのにアルコール検出器に反応?
以前の記事「炭水化物をアルコールに変える腸内細菌」では、腸内細菌の働きで、炭水化物が腸の中で発酵しアルコールになってしまう、アルコールの内因性生産について書きました。 しかし、糖質制限や糖尿病治療薬によるアルコール検出器
2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 3.5年のエビデンス
以前の記事「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! その1」「その2」では、糖質制限の2年という長期的な効果を示した研究について書きました。今回の研究はその続きで、3.5年の長期的効果のエビデンスを示
新型コロナウイルス感染における細胞性免疫
新型コロナウイルス感染で、日本では抗体検査をしても、陽性者は1%にも満たない状態です。もちろん検査の精度の問題もあるかもしれません。 一部の専門家は、日本では思ったほど感染が広がっていなくて、まだまだ感染拡大の危険性があ
混合食の血糖値とインスリン分泌
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)糖尿病の診断に行われますが、実際の食生活で75gの砂糖やブドウ糖だけを飲んだり食べたりする人はほとんどいないと思います。そうするとこのOGTTは、他の栄養素、脂質やタンパク質を同時に食べる
朝食時の週12個の卵はLDLコレステロールを増加させず、収縮期血圧の低下に関連
卵は本当にコレステロール値を増加させて、心血管疾患のリスクとなるのでしょうか?最近の、6大陸、50カ国にまたがる約17万7000人を対象とした3つの調査を統合的に分析した研究でも、卵の摂取量と心血管疾患の発症率や死亡率に