低炭水化物と高脂質の摂取が糖尿病のリスクが高くなるという論文が出ました。この論文をもとにまた、糖質制限反対派が騒ぐかもしれません。 今回の研究ではイギリスの国民食事栄養調査(2008〜2016年)で16歳以上の3234人
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インフルエンザと肥満
以前の記事「インフルエンザと糖尿病」では、糖尿病の人では圧倒的にインフルエンザで重症化するリスクが高いことを書きました。しかし、糖尿病と診断された途端に急にリスクが上がるわけではありません。糖尿病かどうかはただの診断基準
インフルエンザと糖尿病
今年もインフルエンザの季節がやってきました。例年よりも非常に早くインフルエンザの流行が起きていると言われていますが、実際には大きな広がりは見せていません。沖縄では9月の下旬に流行の警報が出ていましたが、それも減少傾向で、
睡眠はあなたの脳を洗い流す
私たちの頭の中では知らないうちに驚くべきことが起きています。寝ている間に、脳内でニューロンは静かになり、数秒後に血流が増加します。その後、脳脊髄液(CSF)という液体が流入し、リズミカルなパルス波で脳を洗い流しているので
ナイアシンによる眼毒性 その1
以前の記事「ナイアシンは安全か? その2」の最後の方で、ナイアシンによる眼に対する毒性について書きましたが、どうやらナイアシンは眼の細胞の中のミューラー細胞というものを傷害するようです。 ミューラー細胞とは網膜に特異的に
炭水化物をアルコールに変える腸内細菌
アメリカで飲酒運転の疑いがあるとして警察に車を停められた40代の男性から、許容量の約2.5倍ものアルコールが検出されました。(その記事ここ)これは1時間にアルコール飲料10杯を飲んだ量に匹敵するそうです。男性は絶対にアル
インスリン抵抗性は骨代謝回転を抑制する
骨密度は骨折の強力な予測因子です。病院では、高齢者の骨密度を測定し、その結果で薬を投与して骨密度を増加させることをしています。しかし、2型糖尿病では、骨密度が増加するのに、骨折率は高くなります。つまり、当然ですが骨密度だ
OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)はかなり適当な検査
私が専門とする麻酔では、手術の時に体重を基準に薬の投与量を決めることがほとんどです。(もちろん年齢なども加味しますが) 抗がん剤でも体表面積で投与量が決められます。 しかし、普段の病気の治療薬では、大きな人も小さな人も同
「患者よ、医者から逃げろ 」を読みました
夏井先生の新刊「患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか?」をさっそく読ませていただきました。 実に面白く、一気読みしました。内容はヤケドの治療についてのものなのですが、それだけにとどまらず、実に深い、広い情
糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その2
前回の記事「糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1」では、新しい糖尿病の診療ガイドラインの食事療法について、特に糖質に関する項目を取り上げました。 今回のガイドラインにその他のタンパク質、脂質についての項