お金は本当に力があります。お金の前では事実が曲げられてしまうかもしれません。 ロシグリタゾンという糖尿病の薬に関して、また有害性の論文が発表されました。この薬は日本では発売されていませんが、類似薬としては日本で発売してい
カテゴリー: 心血管疾患
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その2
以前の記事「LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1」では、LOX-1という受容体が酸化LDLを動脈壁に取り込むのに重要な役割を果たし、LOX-1が活性化されると、内皮機能障害、単球接
スタチンがHDLコレステロールを低下させることは珍しくない
スタチンはコレステロールの合成を抑制するので、通常はLDLコレステロールが低下します。一方でHDLコレステロールはどうでしょうか? 以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか
赤肉や加工肉は本当に悪いか?
アメリカ内科学会は2019年に赤肉と加工肉の摂取に関するガイドラインを出しています。その内容は現在のまま継続して摂取してOKというものです。肉の摂取量を心臓病、がん、または全死亡率に関連付ける証拠が不十分であり、その結果
高齢者は血圧が高い方が死亡率が低下する
これまでも、高齢者の血圧に関して記事にしてきました。(「高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる」「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」など参照)80歳を超えていても、若い成人と同じようにガンガン血圧を下げられてい
相撲は世界一不健康なスポーツかもしれない その3
以前の記事「その1」「その2」の続きで、今回は力士の死亡率、死因についてです。 力士の平均死亡年齢は56.0±14.2(22~87)歳ですが、年次別にみると1898~1947年における死亡年齢の平均は46.0±11.1(
糖質制限の情報は何を信じたら良いの?
先日、コメントをいただきました。ありがとうございました。 そのコメントの中で示された記事の内容は、私にはさっぱり意味が分かりません。結局糖質制限を推奨しているのか、反対派なのか?(私の読解力が無いのが原因でしょうけど)
アスリートと神経変性疾患 その2
以前の記事「アスリートと神経変性疾患 その1」では、サッカー選手が神経変性疾患での死亡率が高くなることを書きました。 今回は、アメリカンフットボールのナショナルフットボールリーグ(NFL)の選手と野球のメジャーリーグベー