アテローム性動脈硬化による心血管疾患のリスク評価として、アテローム発生指数(AIP)というものがあります。中性脂肪値とHDLコレステロール値を入力するだけです。 早速、入力してみましょう AIPが0.11未
カテゴリー: 心血管疾患
LDLコレステロールは本当に動脈の血管内腔から血管内皮を通って、アテローム性動脈硬化を起こすのか? その7 酸化LDLを犯人と考える前に
以前の記事「尿酸値と心血管疾患のリスク 本当だろうか?」で、抗酸化物質の尿酸がたくさんあるのに、どうして酸化LDLが発生するのだろう、という疑問を書きました。小さなsdLDL、そしてそれが酸化してできた酸化LDLはアテロ
ApoCⅢの調節と役割
何度も記事に登場しているApoCⅢの役割についてもう一度まとめてみましょう。 ApoCⅢはリポタンパク質を構成しているアポリポタンパク質の一つです。 ・ApoCⅢはリポタンパク質リパーゼ(LPL)という酵素の活性を阻害す
驚きの結果!糖質制限におけるHDLコレステロールと中性脂肪 みなさんの血液データから その2
前回の記事「糖質制限とLDLコレステロール上昇6 みなさんの血液データから」では糖質制限でLDLコレステロールが上昇している人が結構いることがわかりました。今回はHDLと中性脂肪です。みなさんの血液データを分析して、非常
尿酸値と心血管疾患のリスク 本当だろうか?
尿酸値と言えば痛風ですが、尿酸値に関しては何かしっくり来ていません。痛風発作が起きているときに尿酸値が高くない人もいます。尿酸が高くなることと、尿酸の結晶ができて痛風発作を起こすことの間にはまだ何か他のことが絡んでいる気
果糖は中性脂肪を増加させ、小さなLDLや酸化LDLも増加させる
糖質は血糖値を上昇させ、インスリン分泌も増加させます。そして脂肪が蓄積していくのですが、ブドウ糖と果糖ではその毒性は大きく違うように思えます。 これまでも何度も中性脂肪値の上昇が心血管疾患のリスク増加に関連していることを
糖質制限での点滴 脂肪乳剤について
糖質制限をしている場合に、病気になって入院したりすると、点滴に対する不安があります。一部では糖質の入った点滴をしないように文書で渡す方もいるようです。 点滴が糖質ゼロのものを使ったとしても、長期の絶食ではエネルギーが必要
インスリンはマクロファージ泡沫細胞の形成を促進するかもしれない
以前の記事「空腹時インスリンを測定していますか?」で書いたように、心血管疾患のリスクとインスリン抵抗性は大きく関係していると思います。 動物実験ではなく、人間の細胞を使った研究ではありますが、インスリンがマクロファージが
飽和脂肪酸は脳卒中のリスクを低下させ、心血管疾患とは関連していない
飽和脂肪酸は「悪玉」ではありません。もうそんな「昭和」的な考えは捨てましょう。来年で平成も終わるのですから。 下の図は健康な日本人男性と女性(35~89歳 3,731人)を17年間追跡したものです。動物性のタンパク質、動
バターはあなたに害を与えない
バターを代表とする動物性脂肪は飽和脂肪酸が多いので健康に良くないと以前は考えられてきました。いわゆる「脂肪悪玉説」です。しかし、動物性脂肪を植物性脂肪に置き換えたところ逆に健康を害する人が増えてしまいました。コレステロー