以前の記事「やっぱりリリカは効かない 副作用たっぷりの科学的根拠のない適応症」でも書きましたが、神経障害性疼痛という病名は非常に怪しい病名です。にもかかわらず新しい「末梢性神経障害性疼痛」に適応のある薬が発売されました。
カテゴリー: 薬剤
ビタミンDは良い効果をもたらすか? その3 大量投与がもたらす害
以前の記事「その1」では、ビタミンD不足は認知症のリスクを高くすることを書き、「その2」では逆にあまりにも大量のビタミンDを摂取すると逆効果になる可能性を書きました。ビタミンDの大量投与は認知機能低下以外に、反応速度が遅
ビタミンDは良い効果をもたらすか? その2 大量摂取では?
前回の記事「その1」で書いたように、ビタミンDの不足は認知症のリスクを高めてしまうようです。 では、毎日ビタミンDをたくさん摂ることは非常に良い結果をもたらすでしょうか? 今回の研究では、 50〜70歳の過体重や肥満の女
高齢者の血圧を下げると死亡率が上がる
以前の記事「高齢者は血圧を下げすぎてはいけない! その1」で書きましたが、高齢者の血圧を下げすぎると、死亡率が高くなる可能性があります。 現在では、血圧は130を超えないよう、しかも出来るだけ低く保つというのが原則になっ
病気を治すのは薬ではなく自分自身である
ちょっと古いものですが、面白い研究があります。スタチンとは違うメカニズムによる脂質異常症の薬のフィブラートの有効性と安全性を評価したプロジェクトです。 冠動脈疾患の患者でクロフィブラートという薬を投与された1,103人の
2019年3月の血液検査データ
糖質制限を始めてどれくらいたったでしょうか?最近血液検査をするたびに、毎回、このデータにどんな意味があるのかを考えています。基準値に収まれば健康で、その範囲を外れたら異常である、という単純なものではありません。食事が変わ
サインバルタに気をつけろ!
前回の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は電解質異常を引き起こす」では、PPIによる電解質異常について書きましたが、電解質異常を起こす薬はいろいろとあります。今回はサインバルタですが、この電解質異常は急激に起きてしまう
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は電解質異常を引き起こす
以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は腎臓にも良くない」と同じ研究の記事です。今回は電解質異常です。 腎臓と同じように、1000万人以上のFDA有害事象報告システム記録の患者記録から、PPIを服用し、他の薬を服用し
糖質制限は非アルコール性脂肪肝を劇的に改善する
糖質制限は血糖値が安定したり、HbA1cが低下したり、体重が減ったりするだけではありません。2型糖尿病の人が1年間糖質制限をすると非アルコール性脂肪肝が劇的に改善します。 非アルコール性脂肪肝は以前の記事「脂肪肝はただの
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は腎臓にも良くない
以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は食道がんのリスクを高める」「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は胃がんのリスクを高める」ではPPIの使用による胃や食道のがんの増加について書きました。今回は腎臓です。驚くべき数字で