東京オリンピックの代表選考は、選考基準が非常に明確で良いのではないでしょうか?

瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが東京オリンピックの代表選考に関して新しい方式を発表しました。下の図のようです。

 

 

(図は朝日新聞デジタルより)

非常にわかりやすいのではないでしょうか?これまでいくつものレースで似たようなタイムの場合や、実績のある選手の扱いなど非常にわかりにくい、日本的な代表選考を繰り返していました。ですから、このようにちゃんと一発勝負というのは見る方も非常に楽しみです。しかも、代表選考に関しての国内レースで、男女とも北海道マラソンが入っているのは非常にうれしいことです。自分が出場するレースが代表選考に関わっているなんて、ワクワクします。「もしかしたら自分が代表になったらどうしよう?」なんて妄想は抱くことさえできませんが、非常に楽しみです。やはり夏のレースは過酷ですからね。

ただ、代表選考の方法は明確になりましたが、選手の強化という意味ではあまり変化がないので、メダルは当然難しいでしょう。しかし、夏のレースは高速レースにはなりません。2時間9分台、10分台でも勝負になるのです。タイムは狙えないけれど、順位は狙えるはずなんです。

それにしても、夏の北海道マラソンは年によって20度前半から後半と様々ですが、東京オリンピックの時期の東京の気温は30度を超えるはずです。その中で本当にマラソンという競技が成立するのでしょうか?

 

東京五輪マラソン代表選考 男女2枠は一発勝負、残りは記録上位

2017年4月19日 スポニチより
 日本陸連は18日、20年東京五輪のマラソン代表選考で19年9月以降に開く選考大会「グランドチャンピオン(GC)レース」で男女各2人を選出することを柱とした新方式を発表した。GCレースの開催地は東京五輪のコースを想定しているが、現時点では未定。残る1枠は19年秋から20年春までの男女各3大会「GCファイナルチャレンジ」記録最上位に決まる。

 今夏から19年春まで行われる大会を「GCシリーズ」として陸連が定めたタイムや順位をクリアした選手がGCレースへの出場権を得る。また今夏世界選手権入賞者、18年アジア大会メダリストに加え、GCレースに向かう過程でより高いレベルの記録(男子は2時間8分30秒以内など)を出した選手は「ワイルドカード」として自動的にGCレースに出場できる。

 異なるレースの成績を比較した従来の方式から大きく転換し、基準を明確にした。一発選考の要素を取り入れ「調整能力」や「勝負強さ」を要求した上で複数レースの「経験」も必要となる2段階の選抜方式となった。

 瀬古利彦リーダーは「東京五輪で日本のお家芸のマラソンでメダルを獲りたい。(64年東京五輪マラソン銅メダリストの)円谷(幸吉)さんのあとを誰かに継いでほしい。3年かけて強化しないと間に合わない」と決意表明した。

 ≪2段階選抜で集中強化≫20年東京五輪へ向けて一新された代表選考方式は、よりマラソンに集中した強化の枠組みとなっている。過去の五輪から、選考会で1度好走しただけでは本番での好成績は望めないと分析し、2段階の選抜方式を導入した。河野匡長距離マラソンディレクターは円谷さんが五輪シーズンに計4度のマラソンに臨んで常に安定した成績を残していたデータを明示し「円谷さんはそれぐらい覚悟が決まっていた。常にマラソンを意識してもらう。それがメダルを獲得するための手だて」との姿勢を明確にした。

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