喫煙よりも肥満に起因する死亡の方が多くなってきている

世界では肥満がどんどん増加しています。(「世界肥満ランキング」など参照)

長い間、喫煙により健康被害は非常に割合として高く、喫煙に起因する死亡はかなりの割合でした。しかし、近年は禁煙の増加だけでなく、肥満の増加によりその影響が喫煙よりも大きくなってきているようです。

イギリスとスコットランドの健康調査によると、現在および以前の喫煙に起因する死亡は、2003年の23.1%から2017年には19.4%に減少しましたが、肥満(太りすぎまたは肥満)に起因する死亡は増加しました。(図は原文より)

上の図は喫煙または肥満に起因する死亡の割合です。肥満に起因する死亡は2003年の17.9%から2017年の23.1%まで増加し、2013年には喫煙と逆転していました。

上の図は男女別です。左が女性、右が男性です。女性よりも男性で喫煙と肥満の逆転現象が早く発生していました。

上の図は年齢別です。65歳以上の人では2006年に、45〜64歳の人では2012年に逆転現象が発生しました。ただ、45年未満では肥満よりも喫煙は依然として死亡の大きな要因でした。

以前の記事「肥満と新型コロナウイルス死亡率」で書いたように、肥満は新型コロナウイルスの死亡リスクを増加させるだけでなく、他の様々なリスクが高くなります。新型コロナの感染を恐れるのに、肥満であることは自分で許容しているのは変な話です。

新型コロナウイルスの感染の不安を煽るような話をしている「専門家」も、かなり体重がありそうな方もいます。自分が肥満であり、自分が感染する不安が強いのでしょうか?

新型コロナウイルスよりも肥満の方が年間で何倍も人間を死亡させていると私は思います。

糖質制限 糖質過剰症候群

「Changes over 15 years in the contribution of adiposity and smoking to deaths in England and Scotland」

「イギリスとスコットランドでの死亡に対する肥満と喫煙の寄与の15年にわたる変化」(原文はここ

2 thoughts on “喫煙よりも肥満に起因する死亡の方が多くなってきている

  1. 一般人と違って発言に責任が伴いますから医師を始めとした医療関係者にとって
    「本当は新型コロナウィルス恐れるに足りず」とは、なかなか言えないのでしょうね。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      今の段階で冷静に考えると日本人にとっては恐れるに足りません。

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