肥満と新型コロナウイルス死亡率

新型コロナウイルスによる250万人の死亡のうち約220万人は、過体重の人が多い国で発生したと、世界肥満連盟の報告書は述べています。成人の50%以上が過体重であるイギリス、イタリア、アメリカなどの国では、新型コロナウイルスに関連する死亡の割合が非常に高くなっています。

その報告書の図を見ると見事に過体重の有病率が50%を超える国で多くの人が死亡しているのがわかります。(図は報告書より)

縦軸は新型コロナウイルス(人口10万人あたり)の死亡率で、横軸は過体重(BMI以上)の成人の有病率です。r =+0.547の有意な相関を示しています。

見るからに明らかなように、過体重の有病率が約50%を超える国でのみ高い死亡率を示しています。
この傾向に逆行しているように見える国には、ニュージーランド、オーストラリア、およびいくつかの湾岸諸国のようです。これらの国では、地域性や国の対応の影響なのでしょうか?しかし、鎖国状態のような今の制限を解除したときに、これらの国がどうなるか?

過体重の有病率が50%未満の国と、50%を超える国では平均でも10~20倍の死亡率の違いがあります。

(上の表のデータはここここより)

上の表は死亡率上位30か国の過体重の有病率を示しています。一つも50%以下の国はありません。

肥満の人は感染することを恐れている人もいるでしょう。しかし、肥満そのものに恐怖を感じている人は非常に少ないのではないでしょうか?糖質過剰摂取で肥満でいることが何よりも恐ろしいことだと思うのですが?

糖質制限 糖質過剰症候群

2 thoughts on “肥満と新型コロナウイルス死亡率

  1. 肥満が不健康、もしかしたらそれ自体が基礎疾患であることが、コロナ禍でスクリーニングされているようですね。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      肥満を危険な疾患であるという認識はないかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です