アメリカでの新型コロナウイルス感染の入院の多くは糖質過剰

東京都の「重症者向け病床の使用率」が前週比で86%から32%に急に減少しました。(この記事参照)分母となる確保病床数の報告数について、都と国では基準違い、それを国の基準に合わせたからだという言い訳ですが、ほんとどうなっているんでしょうか?この数字に振り回されている都民や国民はどうしたらいいのでしょうか?それでいて、さらに緊急事態宣言延長されようとしています。32%なら余裕でしょう?

さて、アメリカがどうして新型コロナウイルスの感染であのような深刻な状態になったのでしょうか?「たられば」ですが、肥満、高血圧、糖尿病、心不全がもっと少なければ、アメリカは現在のような状況になっていなかったという研究が報告されました。どれも糖質過剰摂取で起こるので、糖質制限をすればかなりアメリカの状況は変わるでしょう。

2020年11月18日時点でアメリカの成人に発生した合計906,849件のCOVID-19入院のうち、次のように推定しました。(表は原文より改変)

アメリカの成人人口全体における心臓代謝の危険因子に起因するCOVID-19による入院

心臓代謝の危険因子成人のCOVID-19入院の原因となる%
成人の総入院
個別の危険因子
糖尿病20.5 (18.9–22.1)
肥満 (30–40 kg/m2)21.3 (19.3–23.2)
超肥満 (>40 kg/m2)11.5 (10.1–13.1)
高血圧26.2 (24.3–28.3)
心不全11.7 (9.5–14.1)
慢性腎臓病12.9 (11–14.7)
併せて考慮した危険因子
総肥満30.2 (28.2–32.3)
糖尿病+高血圧40.7 (38.7–42.7)
糖尿病+総肥満44.5 (42.5–46.5)
糖尿病+高血圧+総肥満58.7 (56.9–60.4)
糖尿病+高血圧+総肥満+心不全63.5 (61.6–65.4)

30%は肥満に起因していました。
26%は高血圧に起因していました。
21%は糖尿病に起因していました。
12%は心不全に起因していました。
13%は慢性腎臓病に起因していました。

なぜか腎臓病は除いて、その後危険因子を合わせた分析をしています。

41%糖尿病+高血圧、45%は糖尿病+総肥満、59%は糖尿病+高血圧+総肥満、64%は糖尿病+高血圧+総肥満+心不全にそれぞれ起因していました。

アメリカの成人人口全体における各心臓代謝状態が10%減少することで予防されると推定されるCOVID-19入院

心臓代謝の危険因子予防される成人のCOVID-19入院の原因の%
成人の総入院
個別の危険因子
糖尿病2.7 (2.4–3)
肥満 (30–40 kg/m2)2.7 (2.4–3)
超肥満 (>40 kg/m2)1.3 (1.1–1.5)
高血圧3.5 (3.1–4)
心不全1.4 (1.1–1.8)
慢性腎臓病1.7 (1.4–2)
併せて考慮した危険因子
総肥満3.9 (3.6–4.3)
糖尿病+高血圧6.1 (5.7–6.6)
糖尿病+総肥満6.5 (6.1–7)
糖尿病+高血圧+総肥満9.8 (9.3–10.4)
糖尿病+高血圧+総肥満+心不全11.1 (10.5–11.9)

上の表はそれぞれの疾患の有病率が10%減少したら、新型コロナウイルスによる入院がどれほど減るかの推定です。糖尿病+高血圧+肥満+心不全が全て10%減れば、11%入院が低下する計算です。

アメリカをはじめ、多くの国では肥満や糖尿病が深刻です。根本的に食事を変更しないと今後も様々な問題が起きるでしょう。しかし、以前の記事「残念なことにアメリカのCDCも糖質過剰摂取を推奨している」で書いたように、CDCは糖質過剰摂取を推奨しています。アメリカ国民が健康になると困る人が大勢いるのでしょう。

糖質過剰症候群

「Coronavirus Disease 2019 Hospitalizations Attributable to Cardiometabolic Conditions in the United States: A Comparative Risk Assessment Analysis」

「アメリカの心臓代謝状態に起因するコロナウイルス2019入院:比較リスク評価分析」(原文はここ