以前の記事「令和2年人口動態がやっと出た」で、新型コロナワクチンの効果が認められるのはイスラエルだけだと書きましたが、どうやらそれも怪しいようです。
ここ最近イスラエルの新規陽性者が増加しているのです。(図のデータはここより)
最も減少したころでは1日の新規陽性者は一桁でした。しかし昨日は205人です。少ないように見えますが、イスラエルの人口は900万人くらいなので、日本の13分の1程度です。日本で言えば2,600人くらいとなります。日本の6月24日の新規陽性者は1,669人なので、すでに日本を大きく超えてしまっているようです。
上の図はいくつかの国の新規感染者の7日間平均を示しています。(図のデータはここより)ワクチン接種率が高い国の方が増加しているようにも見えます。
ワクチン接種率の高いイギリスはいつの間にかインドの4.6倍になっています。あれだけの陽性者を出していたインドはオランダさえも下回り、アメリカとほとんど差が無くなっています。
先ほどのイスラエルは数日中に7日間平均でも日本を上回りそうです。それほどイスラエルの陽性者は急増中です。ある記事によると5月の陽性者の約半数は2回ワクチン接種済みの人だそうです。ワクチンの効果はファイザーが言うような90数%なんかではなく、もっと低い値になりそうです。恐らくインフルエンザワクチン程度の30%前後になるのではないかと勝手に予測しています。
*以降の記事の内容は、参考にした論文が撤回されています。ただし、このワクチンの死亡率の高さは現在の日本の状況を鑑みても、再考すべきであるという考えは変わっていませんのでこの記事自体はそのままにしておきます。
さて、このワクチン、かなりの犠牲を払わないと新型コロナウイルスによる死亡者を減らせないようです。イスラエルのデータを使って、新型コロナウイルスによる1人の死亡を防ぐためにワクチン接種の必要な数(NNTV)を計算しました。 その結果、NNTV=16,667でした。つまり、16,000人以上にワクチンを接種して、やっと1人の新型コロナウイルスによる死亡者を減らせるのです。ワクチン接種によって感染の死亡が防げるのは、16,000人に1人なのです。
さらに、オランダのデータを見てみましょう。(表は原文より改変)
一般的な報告数 | 重篤な副反応 | 死亡 | |
---|---|---|---|
ファイザー | 21,321 | 864 | 280 |
モデルナ | 6390 | 114 | 35 |
アストラゼネカ | 29,865 | 411 | 31 |
ヤンセン | 2596 | 7 | – |
不明 | 129 | 15 | 5 |
合計 | 60,301 | 1.411 | 351 |
10万回の予防接種あたり | 713.03 | 16.68 | 4.15 |
オランダではワクチン接種10万回あたりおよそ4人が死亡、16人が重篤な副作用を起こしています。先ほどのNNTV=16,000を使用して計算すると、ワクチン接種によって新型コロナ感染での死亡を減らせるのはおよそ6人です。つまり、ワクチンの効果で感染による死亡者6人を減らすのに、ワクチンの副反応での死亡者4人が必要なわけです。感染死3人を減らすにはワクチン死が2人になる計算なのです。死亡まではしなくても感染死を3人減らすのに、8人が重篤な副反応になるのです。
最良のデータを用いても、33人の死亡を防ぐために4人のワクチンでの死亡のリスクがあり、リスクとベネフィットの比率は1:8です。ワクチンで予防された死亡とワクチンによって発生した死亡に関するリスクとベネフィットの比率は、2:3から1:8の範囲なのです。
もちろん、高齢者が含まれているので、ワクチンとの因果関係が無くても亡くなってしまう人も含んでいます。しかし、それは新型コロナ感染でも同様で、たまたま陽性になっていただけで他の死因を含んでいることも多いでしょう。
日本の死者数は非常に少ないですから、ワクチン接種とコロナ感染のどちらのリスクが高いか非常に微妙なところでしょう。もしかしたらリスクがベネフィットを上回る可能性もあります。日本の専門家はどのデータを見て、ワクチンは有効であるとか、ベネフィットがリスクを上回ると言っているのでしょうか?ちゃんとしたデータを示してほしいものです。それでこそ専門家ではないでしょうか?
新型コロナウイルスワクチンについて再考すべきではないかと思います。
「The Safety of COVID-19 Vaccinations—We Should Rethink the Policy」
「COVID-19ワクチン接種の安全性—ポリシーを再考する必要があります」(原文はここ)
副反応のリスクとワクチン効果のメリットが曖昧なままに、ワクチン接種がある種の達成であるかのような評価が一般的になっていますね。
医療って、科学ですよね。一応。
鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。
専門家の仕事は効果とリスクを両方ともしっかりと伝えることだと思いますが、
スポンサーの不利益になることは言えないのでしょうね。
現代の医療は科学ではなく、経済学なのでしょう。
はじめてコメントします。こちらの記事で引用されている以下の論文は7月2日付で retraction となっています。
“The Safety of Covid-19 Vaccinations—We Should Rethink the Policy”
経緯については以下の記事にまとまっています。
News Covid-19: Vaccines journal retracts controversial paper after editorial board members quit.
https://www.bmj.com/content/374/bmj.n1726
なお、私自身は Covid-19 ワクチンに対する考えはまだ固まっておらず、情報を集めつつ様子見しています。
実はかなり前からこちらのブログの読者でして、糖質制限も行っているので、今後とも興味深い記事を楽しみにしております。
それでは失礼します。
ときどき読者さん、コメント及び情報ありがとうございました。
確かに撤回されていますね。ただ、これほどワクチンで死亡者が出ていることは事実であり、
今の日本の状況では再考すべきではないかという考えは変わりません。
イスラエルでは高齢者ではおよそ90%、30歳以上ではほぼ80%がワクチン接種していますが、
重症者がじわじわと増加しているように見えます。