似た者夫婦という言葉がありますが、よく、同じような体型をした夫婦、家族を見ます。親子であれば家族性、つまり何らかの遺伝性のものも考えられますが、夫婦は遺伝的につながっていません。しかし、ときに非常に似てきます。恐らくこれはライフスタイル、特に食事が同じだからだと思われます。配偶者と肥満との関連に関する研究では、一方の配偶者が肥満になった場合、もう一方の配偶者も肥満になる可能性が37%高いそうです。

今回の研究では、28,265のオランダの配偶者ペアと5,391の日本の配偶者ペアを対象として、心血管代謝リスク因子における配偶者の類似性を分析しています。(図は原文より)

上の図は相関を示していますが、体重、腹囲、BMIは比較的弱い相関でした。特に日本人のデータでは相関は無視できそうです。

しかし、心血管代謝リスク因子となるライフスタイル要因については配偶者同士が一致していることが多く、現在の喫煙ではオランダで6.86倍、日本で4.6倍も可能性が高くなりました。飲酒も同様で、オランダで5.14倍、日本で2.83倍も可能性が高くなりました。逆に十分な身体活動に対する配偶者の一致についてもオランダで2.14倍、日本で2.76倍と強く関係していました。

また疾患についても一致することも比較的多く、高血圧で1.45~1.2、2型糖尿病で1.59~1.34、メタボリックシンドロームで1.77~1.72倍も可能性が高くなっていました。

家族性と言われている疾患の中にも、このようにライフスタイル、特に食習慣が同じことによる同様の疾患が発症しているケースも多いでしょう。遺伝因子は変えられませんがその遺伝要因をカバーするのも毎日の生活習慣ですし、食習慣です。食事はいくらでも変更が可能ですし、多くの病気と関係しています。

同じ食事をしていれば、配偶者や家族の病気は将来の自分の病気かもしれません。糖質過剰症候群は食事により起きています。糖質制限をすれば多くの改善、予防ができると思います。

 

「Spousal similarities in cardiometabolic risk factors: A cross-sectional comparison between Dutch and Japanese data from two large biobank studies」

「心血管代謝リスク因子における配偶者の類似性:2つの大規模なバイオバンク研究からのオランダと日本のデータ間の横断的比較」(原文はここ

4 thoughts on “夫婦はしばしば似たような体型や病気の発生率を持っている”
  1. 体形ばかりか顔つきも似てきますよね、あれはなんなのでしょうか?

    ただ、夫婦に限らず高齢になると若い時代ほどには外見の差はなくなるようにも
    思います。失礼ですが男女差も少なくなるような。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      顔が似るかどうかはそれぞれだと思いますが…

  2. 世間話でよく聞きますが「うちはガン家系だから~」とか「糖尿病の家系なんだよね~」とか言って、遺伝と諦めてそこで思考停止してしまい、お医者様に言われるがまま標準治療のレールに乗せられてしまっている方がほとんどだと思います。

    もっと多くの方が真実に辿り着いてくだされば、と願っています。

    1. ミホさん、コメントありがとうございます。

      ホントに勝手に遺伝と思い込んでいる人は多いでしょうね。
      例え遺伝があったとしても、食事はその発症や進行に大きな影響があると思います。

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