ドクターシミズのウルトラランナーへの道2023

昨日2023年の6月26日、第38回サロマ湖100キロウルトラマラソンが行われました。新型コロナの影響で4年ぶりの開催です。今年の完走率は65.6%でした。

そして優勝タイムは男子が何と日本新記録の6時間6分08秒。凄いですね!(この記事参照)

この速さは平均で1kmを3分40秒で100kmを走るのです。私は恐らくこのスピードは10mも走れないでしょう。素晴らしい記録、山口純平選手おめでとうございます。

今年は事前の天気予報で、それなりに暑くなるのと思っていましたが、1週間前ぐらいの週間予報から少しずつ予想最高気温が上がったり下がったりでした。そして、前日では一つの天気予報が25度くらい、もう一つは27度くらいの予報で、どちらも100kmを走るには過酷な条件であることを示していました。

当日のサロマの天気はほとんど雲一つないくらい晴れ渡り、1日中暑い太陽が降り注ぎ、最高気温は12:37に27.8℃ に達しました。スタート5時の湧別町の気温が14度だったので、そこからグングンと気温が上がったことになります。

今年は比較的スタート地点に近いホテルだったので、いつもよりも30分ほど長く寝ていられました。

スタートして1時間もしないうちに何となく暑くなってきて、7時過ぎにはかなり暑さを感じ始めました。

フルマラソンの距離42.195kmはの時点で自分の目標よりも10分ほど遅くなっていて、今回は完全に完走狙いしか無理だと感じました。戦略的に登りは歩きで脚の力を温存しました。

あまりの暑さに54.5kmのレストステーションでリタイアも頭をよぎり、実際にそこでやめている人もいました。しかし、何とか自分を奮い立たせ、再度走り始めました。

とにかく暑い!これまでの人生の中でこれほど多くの水を頭からかぶったことはありません。熱中症にならないようにとにかく冷やし続けました。氷を帽子の中に入れたことも何度もありました。喉も頻繁に乾き、水分補給もいつもよりもかなり多い印象でした。体の水分バランスはめちゃくちゃだったでしょう。

今年はオホーツク海からの波の浸食で終盤の「ワッカ」の一部が崩落していることが判明、代替コースとなりました。(ここ参照)75km付近で代替コースに入るのですが、これまた辛いコース設定。来年からは元のコースに戻してほしいでね。

今年のワッカは本当に絶景でした。これまでで一番でしょう。しかし、それを楽しむ余裕はありません。関門と戦いつつ、最終関門を無事に超えましたが、あまり足が残っておらず、最後の方は歩いたり走ったりといった感じ。

フィニッシュは12:42:47でワーストにはなりませんでしたが、それに近い記録でした。

ホテルに戻ってシャワーと食事を済ませました。ゴール後や食事後にかなり水分を摂ってもあまりおしっこが出ません。

疲労はピークでしたが、その夜は日焼けと全身の痛みであまり眠れませんでした。夜中も朝も何となく喉が渇きます。やはり相当な体のダメージだったのでしょう。ウルトラマラソンは超不健康なスポーツですね。

今回はメンタルでどうにかなるほどの気温ではなく、逆に一歩間違えれば救急車に乗っていた可能性もあるほどの気温です。レースの次の日の予想気温は30度を超えていたので、1日ずれて30度を超えていたなら、恐らく途中でリタイアしていたでしょう。

まだまだ新型コロナの影響が垣間見える状態ではありましたが、開催されて本当に良かったです。今年もボランティアの方、周辺地域の皆さま、大会関係者の方に感謝します。マラソンは多くの人の協力がなければ全くできないスポーツです。本当にありがたいです。6年間挑戦して、6回目の完走ですが、今後も厳しいレースがあるでしょう。時間制限でリタイアさせられる以外、いつでも自分で走るのをやめても構いません。本当に自分との戦いです。サロマンブルーまであと4回です。

やっぱりリアルな大会は良いですね。走っているときはあんなに苦しいのに、もう来年が楽しみです。

8 thoughts on “ドクターシミズのウルトラランナーへの道2023

  1. ナイスランです。お疲れさまでした。私は、同日、函館でフルマラソンを走りました。大変暑かったですが、かろうじてサブ4でした。私にはマラソンで、十分しんどかったです。ウルトラする方を尊敬します。

    1. 三世 敏彦さん、コメントありがとうございます。

      函館マラソン気持ち良かったでしょうね。サブ4素晴らしいです。お疲れ様でした。
      フルマラソンはフルマラソンでしんどく、ウルトラとは違う辛さがあります。
      でもどちらも私は好きです。

  2. 完走おめでとうございます。
    お疲れ様でした。

    それに付けても、暑い中100kmを6時間で走破するとは超人です。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      ありがとうございます。まだ体のバランスもバラバラで筋肉痛もひどいですが、楽しかったです。
      暑くなくても100㎞を6時間6分というのは驚異的ですが、気温を考えるとまさに超人ですね。
      しかもほとんどイーブンのペースで最後の10㎞はその前の10㎞よりもペースが上がっていました。
      本当に素晴らしい記録です。

  3. 清水先生、完走、お疲れ様でした。
    100 kmを完走、想像できないです。私は、週に2回ほど、ジョギングをする程度です。10 km程度を1時間半くらいかけてです。
    走り終えた時は気持ちがいいですね。走ることは何か魔力がありますね。

    1. じょんさん、コメントありがとうございます。

      100㎞は走ってみないと想像はできないでしょう。でも週2回のジョギングの方が健康的です。
      ウルトラマラソンはかなり不健康なスポーツです。

  4. 毎度、楽しみに拝見させていただいております。完走おめでとうございます。ワタクシは54.5kmで救護車に乗った負け犬でした。糖質制限のおかげでダメージからの回復は早いので、翌日から元気です。半分しか走ってないからかもしれませんが笑それなりに準備、練習した自負はあるので、いま考えれば暑さが足を出させなくした一番の原因だったのかなと思うのですが、先生は道中どのようにミネラルなど補給されましたでしょうか。次回以降参考にさせていただきたく。みなさんレースの感想に書かれてますが、今回に限ってはレストの補給食などは手が伸びる感じではなかったですね。先生の好きなスイカもなかったですし。

    1. たこさん、コメントありがとうございます。

      ありがとうございます。リタイアは負け犬ではありません。止めることも重要です。特にあの暑さでしたから。無理は良くありませんし、多くの人に迷惑をかけてしまいます。
      トライしたことで十分価値があると思っています。
      ウルトラの後は毎回何を補給したかを記事にしています。次回以降なのでもう少しお待ちください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です