日本人でも低コレステロールは肝臓がんの死亡リスクを増加させる

以前の記事「空腹時血糖とコレステロールと肝臓がんのリスク」では、高血糖、低コレステロールが肝臓がんのリスクを高めることを書きました。

今回の研究では日本人における、BMIと総コレステロールと肝臓がんのリスクについて分析しています。

日本人59,332人を対象に、中央値14.3年間追跡して、分析しています。447人が追跡中に肝臓がんで死亡しました。(図は原文より)

 

上の図はAが男性、Bが女性で、横軸がBMI、Z軸が総コレステロール値、縦軸が肝臓がんリスクを表しています。

BMIと総コレステロールが両方とも中間(BMI18.5 ~24.9および総コレステロール160~219 mg/dL)であると分類された男女と1として比較した場合です。

男性では最も低い総コレステロール群(<160mg/dL)では、 BMIに関係なく肝臓がん関連死亡のリスクが増加認められ、BMI18.5未満で4.37倍、18.5~24.9で4.02倍、25以上ではなんと7.05倍でした。女性では、BMIが中程度および高い場合、総コレステロール値が低いと肝臓がん関連死亡リスクの有意な増加も示しました。BMI18.5~24.9で2.88倍、BMI25以上ではなんと8.07倍でした。

一方、BMIが中間で総コレステロールが220以上だと、性別に関係なく肝がん死亡リスクが大幅に減少し、男性の場合は0.42倍、女性では0.26倍でした。女性の場合はBMIとコレステロールが両方高いと肝臓がん死亡リスクが大幅に減少し、0.29倍でした。

もう総コレステロールを220以下にする理由はないですね。

がんは糖質過剰症候群です。糖質制限でBMIを減らし、コレステロールを保ち、健康を維持しましょう。

 

「Pooled Analysis of the Associations between Body Mass Index, Total Cholesterol, and Liver Cancer-related Mortality in Japan」

「日本におけるBMI、総コレステロール、肝臓がん関連死亡率の関連性の統合分析」(原文はここ

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