コレステロールとスタチンとパーキンソン病のリスク

LDLコレステロールが高いと健康に良くないと洗脳されているため、何が入っているかよくわからないサプリを飲んで、逆に健康を害してしまった人が何人もいるようです。

サプリは基準や検査などが甘いので、安全基準、品質管理などが非常に低いこともあるでしょう。そもそもLDLコレステロールが悪玉コレステロールと呼ばれるのもおかしいですし、なぜコレステロール下げる必要があるのか?本当にコレステロールは低い方が良いのか?という疑問を持つ必要があるでしょう。

コレステロールが高い方が長生きで、がんのリスクも低く、感染にも強いのに。

健康食品、サプリは自己判断で自己責任で飲むかどうかを決めるとしても、処方される薬はどうしても必要だから飲んでいると思っている人がいるでしょう。医学的にその薬は自分の健康を守るためと思わされているでしょう。そして、まさかその薬を飲んで他の病気になるなんて思っていないでしょう。

しかし、実際には薬で他の病気になることは珍しくないと思います。ある意味サプリと何ら変わらないかもしれません。本当であれば、ある薬を飲んで別の病気が起きてしまうのは大きな問題のはずです。副作用という次元でさえ語られない場合があります。

コレステロールを下げる薬、スタチンは様々な害をもたらす可能性があります。糖尿病とかALSとか。

ある研究では、糖尿病の人がスタチンを飲んだ時のパーキンソン病のリスクを分析しています。(ここ参照)1999年から2015年までにパーキンソン病と診断された2017人とパーキンソン病の無い糖尿病7934人の対照を対象としています。

そうすると、スタチンの累積摂取量で3つのグループに分けたとき、最も累積摂取量が高い人は、スタチン非使用者と比較して1.22倍、最も累積使用量が低い人と比較して1.29倍パーキンソン病の可能性が高くなりました。

別の研究で、3,026人のパーキンソン病の人と12,104人の対照を対象に分析しました。(ここ参照)そうすると、6 か月未満のスタチン使用と比較して、12か月以上のスタチン使用では1.61倍パーキンソン病の可能性が高くなりました。これは親油性スタチンの 12 か月以上の使用のみが統計的有意で1.64倍でした。

もう一つの研究を見てみましょう。ベースラインで45~64歳の15,792人を対象として、スタチンの使用とコレステロール値とパーキンソン病の関連を分析しました。(ここ参照)

1987~1998年のスタチン使用は1998年以降のパーキンソン病の可能性が2.39倍高くなりました。

一方、総コレステロール値およびLDLコレステロール値で3つのグループに分けたとき、最もコレステロールが低い群と比較して最も高い群では、パーキンソン病の可能性が0.43倍になりました。

つまり、そもそもコレステロールが低いことは良いことではないのです。

もう一つ、コレステロールとパーキンソン病の関連の研究を見てみましょう。(ここ参照)

12 件のコホート研究と 3 件の症例対照研究のメタアナリシスです。(図はこの論文より)

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上の図のようにLDLコレステロールが高いほど、その後のパーキンソン病のリスクが0.73倍に低下する可能性があります。

写真、イラストなどを保持する外部ファイル。オブジェクト名は fneur-11-00597-g0006.jpg

上の図はLDLコレステロール値とパーキンソン病のリスクの関連です。右肩下がりでLDLコレステロールが高いほどリスクが低くなるのがわかります。LDLコレステロール値が38.6mg/dL増加あたり7%パーキンソン病リスクが低下します。

薬もサプリも人間の代謝に影響します。ある代謝にとって有利に見えることも、別の代謝には有害かもしれません。体の中に入れるものですから、薬もサプリももう少し慎重になっても良いのかもしれません。

もちろん、スタチンがパーキンソン病のリスクを下げるという研究もたくさんあります。研究には資金が必要なので、自ずと薬が有益であるという研究が多くなるのは不思議ではありません。

恐怖や不安を煽るコレステロールビジネスはこれからも続きます。今回のサプリの健康被害でコレステロールを気にする人がスタチンに流れるのがちょっと心配です。

しかし、現在のところ4人の死亡、100人以上の健康被害での入院でマスコミは大騒ぎです。新型コロナワクチンでは健康被害者として認定されただけでも6600人を超え、死亡者は500人を超えています。それなのにワクチンは全く回収されず、定期接種が行われようとしています。これについてなぜマスコミ、学会は黙り続けるのでしょうか?

One thought on “コレステロールとスタチンとパーキンソン病のリスク

  1. 紅麹はサプリですから
    信頼性もそれなりかも
    しれませんが、
    医療機関で処方される薬や
    予防注射に対しては
    それこそ病気が予防できる、
    治る、改善する
    と信じて受け入れるだけに、
    責任は重いですね。

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