スタートの号砲と共に、一斉にスタート!と言っても我先にとガンガン飛ばす人はいません。それもそのはず、これからまだ先は100kmあるんですから。
これまでの練習の感覚と、マラソン用のGPS付、心拍数も測れちゃう優れものの腕時計を頼りにペースを刻んでいきました。
走る前は非常に寒く感じましたが、走り始めると丁度いい感じ。汗もあまり出ないので、最初の給水所はパスしました。
しかし、あんなに直前にいっぱいおしっこをしたのに5km過ぎからおしっこを催してきました。10kmより手前のトイレに入ったのですが、同じような人がいっぱいで5分以上トイレにかかりました。ロスタイムにはなりましたが、その後はさらに体が軽くなり、どんどん前に行ける感じ。走っていて気持ちいい!
途中、15km付近で最初の折り返しで戻って来た先頭の選手たちに会いましたが、一人は日本人、もう一人はおなじみワイナイナさんです。「早え~!」なんせ優勝タイムは6時間30何分ですからね。まあ、私はマイペースでとにかく飛ばしすぎないように気を付けて走りました。
20kmからはエイドで給水だけでなく給食が出ます。主に果物とアメや梅干しなど。あんぱんやおにぎりみたいなものもあったような気がしますが、炭水化物に興味がない私はもっぱら果物を摂っていました。特にレモンは元気が出る感じ、スイカは水分もたっぷりで美味しかった!
20kmを過ぎたあたりで2回ほど胸に鋭い痛みが走りました。どうしたんだ!と思いましたが、脳の罠(これについては別の投稿で書きます)だと思い、やりすごしてそれ以上気にしませんでした。
30kmにはスペシャルドリンクを置くことができます。それ以外にも63.5kmと80kmにもスペシャルドリンクを置けます。なんか本当のランナーみたいでしょ!ただ、スペシャルドリンクと言ってもドリンクは置いておきませんでした。もし、気温が上がった場合や日差しが強くなった場合に本当の飲み物だと傷んでしまう可能性があったのでジェルなどのサプリメントをいくつか置いておきました。一つは有名なOS-1のゼリー。汗と共に電解質が失われることを考えて、電解質が丁度よく配合された、脱水時にも使うOS-1。それと前回のフルマラソンのときに使って非常に好感触だった2種類のジェル。「ベスパプロ」と「ここでジョミ」を置いておきました。
ベスパプロはほとんど炭水化物を含まず、天然スズメバチ抽出液(よくわかりませんが…)をはじめ、ローヤルゼリー、プロポリス、はちみつなど、ハチ社会の食物連鎖の全てをバランスよく配合(あまり意味が分かりません…)。糖質による貯蔵エネルギーを温存したまま貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に変換することで血液中の乳酸の生成を抑制し、運動能力や持久力の向上に効果をもたらすことを目指し開発されたもの、らしいです。特に私が気に入っているのは「貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に変換する」というところですが、まあ優先的にしなくても通常脂肪エネルギーで走っています。しかし、余計な糖質が入っていないので非常に理想的。「血液中の乳酸の生成を抑制」というのは本当にそうなっているかどうかはわかりませんし、乳酸が疲労物質ではないと最近は言われているので、まあこの辺も目をつぶって。味は結構走っている時には酸っぱくておいしいです。ジェルではなくほとんど液体です。でも、気のせいかこれを飲むと力が湧く感じがあります。ハチに感謝!
ここでジョミは、ジョミと呼ばれる抗酸化物質の豊富なガマズミ果汁(なんだ?)とニュージーランド産のハチミツ(またハチさんの登場だ!)をベースにしたサプリメントで、活性酸素を除去して即栄養補給と疲労回復のスカベンジャー、ということです。まあ、よくわからないけど何となく長距離走るのにはいいかな?と思い採用しました。
30kmを余裕を持って通過しましたが、少しずつ足が疲れた感じがあります。ただ、まだ体は十分動いています。そうこうしているうちにフルマラソンの距離42.195kmを迎えました。
昨年のフルマラソンの記録よりもいいタイムでこの42.195kmを過ぎました。サロマ湖の畔にはこのような42.195kmを表した記念碑のようなものが建っています。まだ、記念写真を撮るだけの余裕があります。
ただ、100kmのウルトラマラソンは42.195kmはまだ前半戦です。そして、これからが勝負の後半戦に向かっていきます。