正常BMIの閉経後女性の脂肪の付いている部位と心血管疾患リスクとの関連

体に付いている脂肪はどこに付いていても同じ、というものではありません。お腹周りの脂肪、内臓脂肪は様々なリスクと関連しています。この内臓脂肪を増加させる最も大きな原因は「果糖」です。

今回の研究では、正常なBMIの閉経後の女性の脂肪の付いている部位によって、心血管疾患のリスクがどのように違うかを分析しています。足が太いことを気にする女性も多いでしょうが、下半身の脂肪はあまり悪さをしていないようです。(図は原文より)

上の図は上の2つが横軸は体全体の脂肪を示し、真ん中が体幹(お腹周り)の脂肪、一番下が下肢の脂肪を示しています。左側が脂肪の量(Kg)、右側が脂肪の割合(%)です。全ての縦軸は心血管疾患のリスクを表しています。

そうすると、体全体の脂肪は増加するほど、心血管疾患リスクが増加します。そして、その脂肪の内、お腹周りの脂肪は心血管疾患リスクを大きく増加させますが、下肢の脂肪は逆にリスクを低下させています。

つまり、ウエストが締まり、下半身が太い人ほど心血管疾患のリスクは低いことになります。体脂肪率やBMIだけで判断してはダメだということですね。お腹がポッコリしている人は糖質制限でお腹を引っ込めましょう。

「Association between regional body fat and cardiovascular disease risk among postmenopausal women with normal body mass index」

「正常BMIを有する閉経後女性における局所体脂肪と心血管疾患リスクとの関連」(原文はここ

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