11月になりました。いよいよ今月私の著書『肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II』が発売となります。糖質過剰症候群の続編です。アマゾンでは11月17日発売となっていますが、書店の店頭に並ぶのは
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夫婦はしばしば似たような体型や病気の発生率を持っている
似た者夫婦という言葉がありますが、よく、同じような体型をした夫婦、家族を見ます。親子であれば家族性、つまり何らかの遺伝性のものも考えられますが、夫婦は遺伝的につながっていません。しかし、ときに非常に似てきます。恐らくこれ
インスリン抵抗性を表す中性脂肪/HDLコレステロール比の性差
インスリン抵抗性は非常に重要ですが、インスリン値を測定するのは通常ではハードルが高いでしょう。しかし、日常の診療で血液検査する項目で十分に予測可能です。それが中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)です。
中性脂肪/HDLコレステロール比は安定狭心症の冠動脈疾患のリスクを予測する
中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)は非常に重要だと考えられています。ある研究では、TG/HDL-C比が4より大きいことが、冠動脈疾患発症の最も強力な独立した予測因子であるとしています。(「糖質制限とL
糖質(炭水化物)の種類と乳がん
相変わらず、医療の現場では食欲が低下したときなど、口当たりが良いもの、何でも食べたいもの、などを食べるようにアドバイスされます。それはがんの患者さんにおいても同様です。手術後や化学療法後でもです。 高血糖はがんの増殖やが
肥満の脂肪肝ではグリコーゲンさえ上手く利用できないかもしれない
今回の研究の内容は、欧州糖尿病学会第57回EASD年次総会での発表の抄録なので、論文となっているものではないので、注意が必要ですが、興味深い内容です。 通常、時間制限のある食事(プチ断食)はインスリン分泌の頻度、量を減ら
インスリン抵抗性と乳がんのリスクとの関連
以前の記事「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」で書いたように、TyGインデックスはインスリン抵抗性のマーカーで、この数値が高いと様々な疾患のリスクが高くなることが示されています。(測定はここから)
オーストラリア糖尿病学会も糖質制限推奨へ
アメリカ、カナダが糖質制限を認めましたが、それに続いてオーストラリアも糖質制限推奨へ舵をきりました。(「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」「カナダ糖尿病学会も糖質制限へ」参照) 2
ケトン体サプリメントは肥満の脳機能を改善するかもしれない
肥満の人は、脳血流の低下と脳由来神経栄養因子(BDNF)の減少などにより結果、認知機能障害のリスクが高くなります。脳のエネルギーはブドウ糖ですが、認知症では脳のブドウ糖の取込みが低下します。その場合、糖質過剰摂取をしてい