本当に心血管疾患がLDLコレステロールが原因であり、冠動脈のプラークがLDLコレステロールが高いほどできるのでしょうか? 今回の研究では、2007年7月から2017年12月までの間にサウジアラビアの心臓センターに受診し、
タグ: アテローム性動脈硬化症
内臓脂肪の増加は動脈硬化を悪化させる
筋肉ではなく、体に脂肪が付いての体重増加は有害です。わざわざ有害な体重増加を無理やりさせる実験で、動脈硬化がどうなるかを調べた研究があります。 対象は14人の平均年齢23歳の若者で、平均BMIも24です。体重が5kg増加
当然高血圧も糖質過剰症候群
コメントをいただきました。 先生のブログでは3大生活習慣病のうち、糖尿病と脂質異常症の話題がのぼることが多いですが、高血圧はあまり見かけないような気がします。 あまり重要視されていないのでしょうか? 個人的に伺いたいのは
カルシウムサプリメントによる大動脈弁の石灰化
カルシウムは骨のメイン成分の一つなので、いつの頃からかカルシウム摂取は骨を丈夫にするとか、骨折しにくくするとか、骨粗鬆症を防ぐとか言われ、たっぷり摂るように推奨されました。そして、カルシウム強化をうたう食品も発売されるよ
飽和脂肪酸は心臓に悪くない
我々はずっと長い間、脂質、特に飽和脂肪酸をたくさん摂ると体の脂肪になり体重が増加したり、血管が詰まって心筋梗塞を起こすと思わされてきました。 しかし、以前にアメリカで行われた低脂肪食介入試験では全く違う結果が得られていま
糖質制限には程遠い低炭水化物食と冠動脈石灰化
冠動脈の石灰化は冠動脈疾患の発症やその死亡率、全原因死亡などのリスクを増加させると考えられています。 今回の研究では低炭水化物食が冠動脈石灰化の進行のリスクを増加させると言っています。これは大変だ!と思う前に、中身を見て
飽和脂肪酸は心血管疾患のリスクには関係しない
飽和脂肪酸はいまだに悪者扱いです。以前の記事「飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?」でも書いたように、飽和脂肪酸と心血管疾患との関連はほとんど認められないにもかかわらず、摂取制限を勧める人も多いでしょう。 日本人の食事
中性脂肪/HDLコレステロール比は安定狭心症の冠動脈疾患のリスクを予測する
中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)は非常に重要だと考えられています。ある研究では、TG/HDL-C比が4より大きいことが、冠動脈疾患発症の最も強力な独立した予測因子であるとしています。(「糖質制限とL
代謝的に健康な肥満の人は本当に健康?
肥満であっても血液検査上、問題ない方もいます。糖尿病であっても、薬である程度空腹時血糖値やHbA1cが落ち着いて、その他の数値も問題なければ、肥満のままでいる人もいます。 代謝的に健康な肥満というのは、本当に健康なのでし
糖尿病のない人の空腹時血糖とHbA1c
健康診断の基準値に対するコメントをいただきました。 健康診断の基準値は 血糖値が70~109mg/dl HbA1cが4.6%~6.2% となっています。 素朴な疑問なのですが、血管に優しいという観点からすれば、 この基準