アルツハイマー病は3型糖尿病と言われています。認知症は糖質過剰症候群だと考えています。 今回の研究では、ベースラインで認知的に正常であった937人の高齢者(年齢中央値79.5歳)を追跡(追跡期間中央値3.7年)しました。
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非空腹時の中性脂肪値とLDLコレステロール値と心不全リスク
血液検査の中性脂肪値は空腹時に検査するのが理想的です。それは、食事の影響を強く受け、比較的長時間その影響が続くからです。 では、絶食時ではない中性脂肪値は当てにならないのでしょうか?以前の記事「食後中性脂肪(TG)スパイ
アメリカの若者にも広がる糖質過剰症候群
糖質過剰症候群はすでに成人の問題ではありません。これだけ子供の頃から毎日糖質過剰摂取をしているので、これからもどんどん若年化していくでしょう。 アメリカの1999年から2018年までの平均年齢15.5歳(12〜19歳)の
食後血糖値に対する食後の歩行の効果
糖質を摂取したときに食後のウォーキングが有効であると聞いたことがあるかもしれません。食後のウォーキングは食後血糖値の上昇を抑えてくれると考えられています。 実際にはどうなんでしょう。 今回の研究では、平均年齢25歳、BM
心不全における塩分制限は無意味
心不全は塩分とは関係がないと私自身は考えています。心臓のエネルギーはほとんどが脂肪酸、そしてケトン体であり、ブドウ糖はわずかです。しかし、糖質過剰摂取ではブドウ糖をエネルギーにせざるを得ないので、不安定なエネルギー供給が
昼寝の時間が長くなることは認知症の前兆である可能性
高齢の方は比較的昼寝をしている人も多いのではないでしょうか?若年層を対象にした昼寝の研究では、昼寝が認知機能にとって有益なことが示されているようですが、これは糖質過剰摂取状態の人の場合です。糖質制限をすれば昼寝がほとんど
アメリカの食事ガイドライン2020の諮問委員会のメンバーの利益相反
我々の食事のガイドラインは様々な研究を検討して、科学的根拠に基づいて決められているという幻想を持っている人もいるかもしれません。しかし、世の中はそれほどクリーンではありません。 2020年から2025年のアメリカの食事ガ
日本人の高齢者におけるタンパク質摂取と腎機能の変化
タンパク質の摂り過ぎは腎機能に有害だというのも、かなり擦り込まれた定説になっています。私はそうとは思っていません。糖質過剰摂取が腎機能に悪影響を与えると思います。 今回の研究では日本人の高齢者を対象に、食事のタンパク質摂
飽和脂肪酸を減らしてコレステロールが減少すると死亡リスクが高くなる
飽和脂肪酸を減らせ、コレステロールを減らせ、というメッセージがずっと叫ばれています。一度洗脳されてしまった人は、それが正しいかどうかを考えなくなり、疑わなくなります。食事に関するランダム化比較試験はなかなか難しく、あまり
日清食品の完全栄養食プロジェクトは糖質過剰
カップヌードルで有名な日清食品が完全栄養食プロジェクトというものをやろうとしています。日本を未病対策先進国へ、と壮大な目標を掲げています。 しかし、その中身は、いまだに「オーバーカロリーで健康被害が起きている」と言ってい