一般的にはいまだにLDLコレステロールが「悪玉」だと考えられています。しかし、LDLと心血管疾患の関連は矛盾だらけです。(「もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするなら
カテゴリー: 糖質過剰症候群
糖質制限はできる限り早く始めるべきである
2型糖尿病を逆転できるか、寛解できるかは、すい臓のβ細胞の回復能力に依存していると考えられます。カロリー制限で体重減少して、糖尿病から寛解した人と、寛解できずに糖尿病のままの人を比較した研究があります。 糖尿病寛解臨床試
胆石も糖質過剰症候群である その2 胆嚢の運動低下
以前の記事「胆石も糖質過剰症候群である その1」では、胆石は脂質過剰摂取で起きるのではなく、糖質過剰摂取で起きると考えられることを書きました。胆石の重要な原因の一つに「胆嚢の運動低下」があります。 (上の図はこの論文より
ケトン体は認知機能を改善する
いまだに医師や栄養士の多くが脳のエネルギーはブドウ糖だけだ、と言っています。その知識をアップデートしていない人は専門家とは言えませんが、堂々と発言しているのが何とも嘆かわしく、その言葉を信じてしまう人も多いのも事実でしょ
どうして真実が通説にならないのか?
昨日コメントをいただきました。 ドクターシミズ氏の言われてる事は、特に生活習慣病について、要するに現在の医学の常識として専門医が言っている事は、真実とは異なる場合が多い、という事だと思われますが、それでは、仮にドクターシ
血液型によるすい臓がんのリスクの差
以前の記事「血液型による乳がんのリスクの差」では、血液型による乳がんのリスクに差があり、非常に大きな差ではなかったのですが、A型が最も高く、O型が低いという結果でした。 今回は非常に厄介ながんである、すい臓がんです。膵癌
日本人におけるアルコールとがんの関連
適度な飲酒は健康的だ、と言われます。しかし、アルコールはやはり毒性があるので、少量でもがんのリスクがあると考えられています。 今回の研究では、63,232人のがん患者と同人数のがんを発症していない対照者のデータを用いてア
悪性リンパ腫も糖質過剰症候群である
最近、フリーのアナウンサーが悪性リンパ腫であることを公表しました。ここ40年で悪性リンパ腫は男女ともに非常に増加しています。(図は最新がん統計より) 男性で40年間に約2.5倍、女性では約3.5倍です。以前は罹患率が血液
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その7 LDLよりもリスク因子として重要なもの
「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない」シリーズの久々の記事です。これまで「その1」~「その6」まで書きました。 家族性高コレステロール血症(FH)という疾患は、遺伝的に
AYA世代女性は糖質制限を
先日の報道で15~39歳の思春期・若年(AYA)世代のがん患者で、多くは女性が占めていることがわかりました。AYA世代の中で20~39歳の患者の約8割を女性が占めているのです。乳がんや子宮頸がんの増加が大きな原因と考えら