我々医師は自分で勉強しない限り栄養については無知です。だから、通常の診療の中で普通の医師に食事と健康、食事と病気の関係について聞いても無駄です。私もまだまだです。それでも私自身は今でこそ、自信を持って患者さんの質問に答え
カテゴリー: スポーツ
糖質制限はがん患者の生活の質を改善する
糖質制限食やケトン食だけでがんを克服することは無理でしょう。しかし、糖質制限には生活の質(QOL)を改善したり、再発や死亡してしまうリスクを減らす可能性があると思います。 現在はインターネット、SNSの広がりで、様々な情
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)はかなり危険な検査かもしれない
糖尿病の診断に用いられる経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)は通常、75gのブドウ糖を含んでいます。75gですよ? コカ・コーラには100mlあたり11.2gですから、500mlのペットボトルでも56.5gです。それよりもさ
GIなんてやっぱりあてにならない
私自身はグリセミックインデックス(GI)とグリセミック負荷(GL)をあまり気にしていません。というよりも信頼していません。 食品、食事、健康における炭水化物の血糖との関係を考えることは重要だと思いますが、GIが使えるほど
砂糖たっぷり飲料と体重増加との関連はスポンサー次第?
スポーツドリンクなど砂糖がたっぷり入った飲料を頻繁に飲んでいれば、当然体重が増加すると予想されます。しかし、本当に影響を与えるかを分析してみると、そこにはスポンサーの影が見えてきます。 アクエリアスは現在、大谷翔平選手を
肥満は熱中症になりやすい
近年、アメリカの軍隊に入る新人兵士の肥満化が問題になっているようです。以前の記事「アメリカの兵士のケトン食」で書いたように、ちょっと古いですが、現役兵士の中で肥満と診断された兵士の数は、1998年には兵士全体の1.6%に
糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その3
以前の記事「その1」「その2」に続いて、3回目です。 日本の糖尿病の食事療法のガイドラインには次のような記述があります。 「メタ解析の結果では、総炭水化物摂取量と糖尿病発症リスクに有意な関係を認めなかったと報告されている
スポーツドリンクに含まれる電解質には意味がない
暑い季節になると、頻繁に脱水予防が叫ばれます。そして、汗と一緒に電解質も失われるから電解質の補給も必要だとマスコミで頻繁に取り上げられ、何も考えず鵜呑みにした人が電解質の入ったドリンク、つまりスポーツドリンクを日常の生活
熱中症予防にこまめな水分補給?
今年もマスコミなどが「熱中症予防にこまめな水分補給を!」と何度も訴える時期が来ました。脱水は熱中症のリスク因子ですが、水分補給が熱中症予防になる根拠を見せてほしいものです。 もちろん、のどがカラカラに渇いているのに水分補