虚血性心疾患は、一般的にアテローム性動脈硬化で、血管の内壁にLDLコレステロールなどが蓄積して、隆起(プラーク)が形成され、そのプラークが血管内で成長して血流が悪くなったり、プラーク破裂や血栓によって、血管が狭くなったり
カテゴリー: スタチン
みなさんの血液検査データ2020 集計 その3 LDLコレステロール
みなさんの血液検査データ2020の集計、今回は多くの人が注目していると思われる、LDLコレステロールです。 これまでの集計結果は→「その1」「その2」 糖質制限をすると、結構な割合でLDLコレステロールが上昇します。それ
リポタンパク質のLDLにはインスリン様作用があるかもしれない
リポタンパク質のLDLはLDL受容体にくっ付いて細胞内に取り込まれます。一方インスリンもインスリン受容体にくっ付いて作用を示します。LDLは脂質の代謝に関連し、インスリンは糖質の代謝に関連しますが、インスリンは脂質の代謝
高血圧におけるHDLコレステロールとグリコカリックス
以前の記事「糖尿病とグリコカリックス」でも書いたように、グリコカリックスは血管のバリア機能としての働きがあり、高血糖にさらされるとそのバリアが薄くなり、バリア機能が低下してしまい、血管の問題が起きてくるのではと考えられま
2020年5月の血液検査データ
毎年血液検査のデータを示していますが、それほど大きな変化はありません。まあ、大きく変化しても困るのですが… 2020年5月の血液の検査のデータを提供したいと思います。 TSH:0.833μIU/ml(0.500~5.00
糖尿病のグルカゴンの増加はα細胞のインスリン抵抗性によって起こる
段々と日本だけでなく世界で新型コロナウイルスに対して、飽きてきたのか、慣れてきたのか、人々が外に出始めています。過去のパンデミックはどう終息したのかを見てみると、社会的な終息、つまり病気に対する恐怖心が薄れてきて終わるこ
スタチンは新型コロナウイルスの重症化を増加させるかもしれない
*今回の記事は実際には人間で確固たる証拠が見出されているわけではありませんので、今飲んでいる薬の中止を勧めているわけではありません。注意が必要です。 新型コロナウイルスの感染で、集中治療室での治療を必要とする重度の肺炎、
新型コロナウイルスと糖尿病 その2
以前の記事「新型コロナウイルスと糖尿病 その1」では、糖尿病の新型コロナウイルスのリスクについて書きました。 新型コロナウイルスが細胞に侵入するとき、ACE2(アンジオテンシン変換酵素II)受容体を介していると考えられて
スタチンがHDLコレステロールを低下させることは珍しくない
スタチンはコレステロールの合成を抑制するので、通常はLDLコレステロールが低下します。一方でHDLコレステロールはどうでしょうか? 以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1
LDLコレステロールはいまだに「悪玉」と呼ばれ続けています。しかし、単にLDLコレステロール値が高いだけでは問題にはなりません。よく目にするのが、血管の中のLDLが内皮細胞をすり抜けて内膜に至り、そこで酸化してマクロファ