BMIは世界的に最も普及している指標と言えます。しかし、筋肉量、体脂肪率や内臓脂肪量が適切に考慮されていません。内臓脂肪の増加はインスリン抵抗性を増加させ、糖尿病発症を促進するでしょう。腹囲は内臓脂肪の蓄積を簡便に評価で
カテゴリー: 心血管疾患
高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その2
「その1」では、高齢者のフレイルと血圧と死亡率の関連について書きました。 年齢が上がるにつれ、腎機能が低下する人も多いでしょう。慢性腎臓病(CKD)となった高齢者の最適な血圧はどうなっているのでしょうか? 今回の研究では
内臓脂肪の冠動脈疾患への影響
いまだに心臓の冠動脈のプラークは、高コレステロールが原因と信じている人もいるでしょう。そのような人は容易に不必要なスタチン内服を受け入れてしまいます。プラークの中にコレステロールが存在するから、原因がコレステロールにある
尿酸を下げる薬フェブリク(フェブキソスタット)は危ない?
尿酸を下げる薬、フェブリク(フェブキソスタット)を飲んでいる日本人は多いでしょう。恐らくアロプリノールよりもフェブキソスタットの処方が多いのは日本くらいでしょうから。フェブリクは日本の薬ですから、有能なセールスマンが頑張
バターをたくさん摂ると死亡率が上がる? またジャンク研究出た!
また変な研究が出てきましたね。またハーバードです。懲りませんね。 今回はバターと植物油の摂取量と死亡率との関連を分析しています。もう、まずはこの論文の結論を言いますね。 「バターの摂取量が多いと死亡率が高くなるのに対し、
スタチンは腎臓病のリスクを上げる
以前の記事「日本でも末期腎疾患患者の肥満が増加している」でも書いたように、慢性腎臓病(CKD)のガイドラインでは、「動脈硬化性疾患予防の観点より,CKD 患者でも健常者と同様に脂質の%エネルギー摂取比率は 20〜25%と
高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その1
日本には本当にフレイル(虚弱)な高齢者多いですね。野菜中心の食事も要因の一つでしょう。 地域在宅高齢者5,104名 (平均年齢71.7歳、 女性51.6%)を対象とした分析では、フレイルの有病率は11.5%(予備群、32
尿酸値はなんでそんなに高くなるの? その1 尿酸産生増加
尿酸の約3分の2は内因的に生成され、残りの3分の1は食事中のプリン体からできるのですが、尿酸そのものを摂取するわけではないので、体内の尿酸は全て体内で生成されたものと考える方が簡単でしょう。 まずは尿酸の生成量が多くなる
マグネシウム枯渇スコアと様々なリスク
体内のマグネシウム量を測定することは非常に難しいです。血中のマグネシウム値がそのまま体内のマグネシウム量を反映しているわけではありません。体内の総マグネシウム含有量は約24 gで、その99%は細胞内にあり、主に骨、筋肉、
マスクを今すぐ外そう! その2
マスクは感染に有効ではないというエビデンスがあります。(「その1」参照)でも、ただ有効じゃないだけならまだマシです。人体に有害であるなら深刻な問題です。今回の記事を読んだらきっと、自分自身や家族、親であれば自分の子供たち