糖尿病で薬を飲んでいる人も多いでしょう。糖尿病では高血糖などにより血管に悪影響を与えるため、心血管疾患が増加します。まあ、糖尿病も心血管疾患も糖質過剰症候群なので当たり前ですが。糖尿病の薬が効果を発揮できるとすれば、心血
カテゴリー: 心血管疾患
過度の持久運動による心臓血管への悪影響 その2 冠動脈石灰化
サロマ湖100kmウルトラマラソンが近づいてきました。週間の天気予報を見て一喜一憂しています。今日の予報では最高気温は31~32度!(デスバレーを考えれば大したことはない?)30度以上の気温で100km走った経験はありま
塩分制限は高血圧で食塩感受性の有無にかかわらずインスリン抵抗性を増加させる
塩分制限はあたかも健康的な食事だと考えられています。そして、心血管疾患予防には重要だと一般的には思われています。特に高血圧に対しては塩分制限を強く勧める医師もいるでしょう。 しかし、塩分過剰で血圧が上がるかどうかは人それ
キシリトールと心血管疾患リスク
以前の記事「ラカント(エリスリトール)と心血管疾患リスク」で、取り上げた研究を発表したグループが、今度はキシリトールのリスクの研究を出してきました。 歯医者さん推奨のキシリトールですが、全身への影響はどうなのでしょうか?
LDLコレステロールを強力に低下させるPCSK9阻害薬の重篤な有害事象と死亡
高LDLコレステロールの治療薬としてPCSK9阻害薬という薬があります。現在市販されている2つのPCSK9阻害薬であるエボロクマブとアリロクマブは、LDLコレステロールを53~59%低下させます。凄いですね。さぞかしスタ
スタチンとタンパク尿
日本臨床内科医会のホームページにはタンパク尿について次のように書かれています。 タンパクはからだにとって大切な構成成分ですから、健康であればほとんど尿に混ざりません。しかし腎臓に病気が起きると、ろ過機能をもつ糸球体 をタ
降圧薬開始と骨折のリスク
高齢者ほど血圧を下げる意味があるのかどうか、非常に疑問です。動脈硬化が進行しているのに、薬で無理矢理血圧を下げたら、脳をはじめ様々な臓器の血流は低下してしまうでしょう。 今回の研究では、長期療養型介護施設に入居している高
糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…
2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。その中で注目すべきは食事療法の炭水化物制限の項目です。(図はこのガイドラインより) やっとここまで来ました。「炭水化物制限は有効」の文字がガイド
閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がん
閉経後の女性は、特に乳がんリスクが上がると考えられます。もちろんがんのエサは糖質なので、糖質過剰摂取は非常に危険です。 今回の研究では、閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がんの関連について調べています。22,837人の閉経
降圧薬のアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)によるがんのリスク増加
肺がんは2019年の統計で罹患者数で男女合わせて全体の2位です。(1位は大腸がん)2022年のがん死亡数の順位では、肺がんは全体で第1位です。(下の図、および順位のデータはここより) 上の図のように、死亡率は緩やかに減少