高齢者はいっぱい不必要と思われる薬を飲んでいます。スタチンやPPIだけでなく、高血圧の薬も何種類も飲んでいることもあります。複数の高血圧の薬により、低すぎるのではないかと思う人もたくさんいます。 今回の研究では、2006
カテゴリー: 心血管疾患
低コレステロールは出血性脳卒中、心不全、がんによる死亡率を上げる
コレステロール値が高いだけで多くの人はスタチンを飲まされています。コレステロール値が高いと本当に心血管疾患で死んでしまうのでしょうか? 今回の研究は日本で集団スクリーニング検査を受けた40〜69歳の健康な成人12,334
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その9 糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は世界的に視力障害、失明の主な原因であり、失明の原因としては第2位とか3位とか言われています。10年前の研究(ここ参照)になりますが、日本では50~60代の人の失明原因の第1位です。 糖尿病網膜症は高血糖への
ロカボの専門家が出した飽和脂肪酸は心血管疾患や死亡率とは関連していない論文
ロカボで有名な山田悟先生、この先生が唱えるロカボは中途半端で賛成はできませんし、ロカボの論文もまたショボい結果です。 今回、山田先生が良い論文を出してきました。まだプレプリントなので注意が必要です。 今回の研究では、心血
一部の高血圧の薬は腎臓を病的な状態に変化させる その2
「その1」の続きです。 高血圧では、レニン値は約60%で正常、約25%で低下しているようです。(ここ参照)つまり、高血圧患者の大多数は、高レニン値ではありません。それなのにレニンを阻害するRAS阻害薬がここまで頻繁に使用
オメガ3のEPA製剤、サプリは心房細動のリスクを上げる
必須脂肪酸の中のオメガ3脂肪酸は健康的だと思われています。もちろん私も健康的だとは思いますが、それを薬のEPA製剤やサプリで摂ることには懐疑的です。 ご存じの方も多いと思いますが、以前の記事「心血管リスクの高い人はオメガ
運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その2
以前の記事「運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1」で書いたように、運動誘発性アルブミン尿上昇は腎機能障害および血管の内皮機能障害の早期かつ高感度なバイオマーカーである可能性が高いでしょう。つまり、運動誘発性アルブ
スタチンなんか飲んでもレムナントコレステロールが高いと心血管疾患のリスクは増加する
スタチンはLDLコレステロールを低下させますが、スタチンの恩恵を受けられる人はほんのわずかです。(実際には恩恵などないかもしれませんが)恩恵を受けられず、スタチンを飲んでいたにもかかわらず、心血管疾患を発症してしまう人も
安静時心拍数と死亡率
みなさんの安静時心拍数はどれくらいでしょうか?測定は簡単に自分でもできるので、一度測ってみてください。手首の親指側に反対の手の指を当てて、拍動している回数を1分間数えるだけです。もちろん血圧計などを持っていれば、それで血
太陽をたっぷり浴びよう
紫外線は悪者扱いです。太陽を浴びると、お肌に悪い、皮膚がんのリスクが上がる、などという情報が溢れ、太陽を避けて、外出には日焼け止めが欠かせないと思い込ませています。 しかし、人類はずっと太陽の恩恵を受けてきました。太陽、