ケトン食はすでに2016年からてんかんに対する食事療法として保険適応となっています。このケトン食はケトン体が抗けいれん作用を示すことで、てんかん発作を減少させると考えられていますが、どうしてケトン体が抗けいれん作用を示す
カテゴリー: 薬剤
スポーツドリンクに含まれる電解質には意味がない
暑い季節になると、頻繁に脱水予防が叫ばれます。そして、汗と一緒に電解質も失われるから電解質の補給も必要だとマスコミで頻繁に取り上げられ、何も考えず鵜呑みにした人が電解質の入ったドリンク、つまりスポーツドリンクを日常の生活
オメガ6は本当に炎症を促進するのか?
一般的にはオメガ3は抗炎症性、オメガ6は炎症性の脂肪酸と言われています。また、オメガ6は血液が固まり易くなるとも言われています。しかし、本当でしょうか?現代の食事は確かにオメガ6が非常に多い食事です。そして、糖質制限をす
アルツハイマー病の新しい薬「アデュカヌマブ」
アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」をアメリカのFDAが承認しました。(記事はここ) この薬、4週間に1回の点滴投与で、価格の目安は年間5万6000ドル(約610万円)だそうです。わお! それにしても、この薬、一旦は
高齢者ではコレステロールが急に低下してきたら寿命が近いかもしれない
心血管疾患はコレステロールが高いとリスクが増加すると一般的には考えられています。80歳以上になってもスタチンを投与されてしまっている高齢者も多いと思います。高齢者では心血管疾患の頻度も増加するでしょう。しかし、様々な研究
心血管リスクの高い人はオメガ3脂肪酸値を上げれば有害な心血管イベントを減少させられるか?
心血管疾患の予防目的で毎日オメガ3の薬を飲んでいる人もいるでしょう。しかし、本当に効果があるのでしょうか? 今回の研究では毎日高用量(4g)のオメガ3製剤を飲んでその後の心血管死亡、心筋梗塞、脳卒中などの心血管イベントの
小さな危険なLDL(sdLDL)コレステロールと冠動脈心臓病のリスク
LDLコレステロールは一般的には悪玉と考えられていますが、LDL自体は重要なものであり、全てが悪玉ではありません。LDLの小さな粒子である、小さな危険なLDL(sdLDL)は心血管疾患のリスク因子と考えられています。ただ
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は難聴を増加させる
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は胃酸を強力に抑制しますが、様々な副作用があります。胃酸を抑えるH2ブロッカーと比較すると、難聴は大幅に増加するようです。データはFDA有害事象報告システムから得られました。(表は原文より改
中性脂肪値と血糖値からわかるTyGインデックスと動脈硬化
中性脂肪値について、あまり関心がない医師もいるようですが、私はかなり重要視しています。 以前の記事「中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる」で書いたように、TyGインデックスはインスリン抵抗性のマーカーで
抗ヒスタミン薬は運動効果を低下させる
抗ヒスタミン薬はアレルゲンなどに反応して分泌されるヒスタミンを抑えるときに使います。アレルギー症状に悩まされている人にはお馴染みでしょう。 ヒスタミンをブロックする薬にはH1ブロッカーとH2ブロッカーがあり、一般的にはH