段々と日本だけでなく世界で新型コロナウイルスに対して、飽きてきたのか、慣れてきたのか、人々が外に出始めています。過去のパンデミックはどう終息したのかを見てみると、社会的な終息、つまり病気に対する恐怖心が薄れてきて終わるこ
カテゴリー: 薬剤
スタチンは新型コロナウイルスの重症化を増加させるかもしれない
*今回の記事は実際には人間で確固たる証拠が見出されているわけではありませんので、今飲んでいる薬の中止を勧めているわけではありません。注意が必要です。 新型コロナウイルスの感染で、集中治療室での治療を必要とする重度の肺炎、
新型コロナウイルスと糖尿病 その2
以前の記事「新型コロナウイルスと糖尿病 その1」では、糖尿病の新型コロナウイルスのリスクについて書きました。 新型コロナウイルスが細胞に侵入するとき、ACE2(アンジオテンシン変換酵素II)受容体を介していると考えられて
ナイアシンと血小板減少
これまでもナイアシンの様々な副作用、毒性を書いてきました。(「ナイアシンは安全か? その1」「その2」「ナイアシンによる眼毒性 その1」「その2」参照) 徐放性のナイアシンは進行性および可逆性血小板減少症に関連しているか
スタチンがHDLコレステロールを低下させることは珍しくない
スタチンはコレステロールの合成を抑制するので、通常はLDLコレステロールが低下します。一方でHDLコレステロールはどうでしょうか? 以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか
ウイルス感染症で解熱剤の安易な使用はやめた方が良い
連日新型コロナウイルスについてテレビなどで報道がされています。どこどこ大学の感染症の教授たちが入れ替わり解説しています。先日のニュースで、ちょっと気になったことを発言されていた専門の教授がいたので、こんなこと言って大丈夫
ビタミンB12の危険性
よく、メコバラミン(メチコバール)というビタミンB12の薬を飲んでいる人を見かけます。しかも漫然と飲み続けています。患者さんにメコバラミンの効果を尋ねても、ほとんどの人が効果を感じていません。効能効果は「末梢性神経障害」
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1
LDLコレステロールはいまだに「悪玉」と呼ばれ続けています。しかし、単にLDLコレステロール値が高いだけでは問題にはなりません。よく目にするのが、血管の中のLDLが内皮細胞をすり抜けて内膜に至り、そこで酸化してマクロファ
多様性と社会のシステム
今日の話題は、実に取り留めのない話になるかもしれません。結論もなく、話が飛んでしまう可能性があります。また、ちょっと過激なまたは不愉快な内容になる可能性もあります。不愉快になったり、面白くなさそうなら読まないでください。
PPI(プロトンポンプ阻害薬)の長期使用と胃がんのリスク
以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)はピロリ菌根絶後の胃がんのリスクを高める」で書いたように、PPIの使用は胃がんと関連しているようです。 PPIはピロリ菌と相互作用があるようです。通常、ピロリ菌は胃の幽門洞(十二