めまいの薬メリスロンを飲むと忘れていたことが思い出せるようになると、大きな話題になっています。テレビでは大騒ぎ。みなさんは飲みたいですか?私はいりません。 論文は手に入っていないので、報道などでの情報です。北大と京大と東
カテゴリー: 薬剤
スタチンではないコレステロールを低下させる薬ゼチーアの効果はこんなもの?
エゼチミブという下を噛みそうな名前のコレステロール低下薬であるゼチーアですが、スタチンと違い、小腸において胆汁性および食事性のコレステロール吸収を大きく阻害する薬です。これによりLDLコレステロールは低下します。 以前の
前年にインフルエンザワクチンを接種していた人の方が多く新型インフルエンザを発症していた
カナダでは6〜23ヶ月歳の子供、高齢者に無料でワクチンが提供されています。オンタリオ州では、6ヶ月以上のすべての人に無料の予防接種が提供されています。新型インフルエンザの前年に季節性のインフルエンザワクチンを接種していた
インフルエンザワクチンの効果は如何ほど?
コクランが今年の初め頃に出したレビューでは、インフルエンザワクチンの効果を次のように発表しています。 健康な成人に対するインフルエンザワクチンの効果(原文はここ) 「1名のインフルエンザ症例を予防するために71名がワクチ
インスリンとスルホニルウレアは心血管イベントを増加させる
アメリカでは糖尿病の第1選択薬はメトホルミンです。 第2選択の糖尿病薬の開始による心血管イベントの発生はどのようになるのでしょうか? DPP-4阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナなど)、GLP-1受容体作動薬(ビクトー
もう一度新型インフルエンザの年を振り返ることにより見えてくるもの
2009年~2010年に新型インフルエンザで世界中がパニック(?)になりました。そのときのインフルエンザに関するデータは非常に詳細に発表されていたので、非常に参考になります。 これを見ると、新型と言いながら、実際には15
血糖値スパイクは冠動脈のプラークを不安定にするかもしれない
スタチンを飲んでいるにもかかわらず、多くの人は冠動脈疾患のリスクが減少しません。実際にはスタチンの使用している人の冠動脈の状態は血糖値スパイクに大きな影響を受ける可能性があります。 今回の研究では、経皮的冠動脈形成術(P
100歳以上の高齢者では医学的な心血管危険因子から見ると不健康?
人生100年時代と言われます。100歳以上でも生きている高齢者は健康なのでしょうか?健康とは何なのでしょうか? 医学が決めた健康的である、ということを見直さなければならないかもしれません。 今回の研究はイタリアの南部の1
慢性腎臓病とコレステロールと死亡率
慢性腎臓病を有している人では心血管イベントの発症率が高く、ステージが上がるにつれリスクが高くなります。 (図はこの論文より) 上の図は横軸がGFRであり、ステージで言えば、左からステージ1+2、一番右がステージ5です。明
家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その6 スタチンの絶大な効果?
以前の記事「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1」「その2」「その3」「その4」「その5」の続きです。 家族性高コレステロール血症(FH)ではLDLコレステロール