私を含め、医師を含め、みんな人間の体のことについては無知です。人間のトリセツは存在していません。部品を組み合わせて作られた機械と違い、人間は複雑な製造過程で自分の体内で、食事から得られた栄養素や自分の体内の部品を分解した
カテゴリー: 糖質制限
LDLコレステロール値に対する問題点
以前の記事「糖質制限とLDLコレステロール上昇」「糖質制限とLDLコレステロール上昇4 中性脂肪値が非常に低い場合のLDLコレステロール値の計算式」でLDLコレステロール値は計算式で求めていることを書きました。 私の最近
中性脂肪値と血糖値だけで様々な疾患のリスクを評価できる
みなさんはTyGインデックスというのをご存じでしょうか?ここ10年ほど提案されているインスリン抵抗性のマーカーで、この数値が高いと様々な疾患のリスクが高くなることが示されています。 まずはご自身のTyGインデックスを調べ
食事のコレステロール摂取量とLDLコレステロール値増加
食事のコレステロール摂取量が増加しても、LDLコレステロール値はほとんど変わらない、と言われています。しかし、これも個人差があるかもしれません。実際に卵をたくさん食べるとLDLコレステロール値が上昇したという方が散見され
ナイアシンは安全か? その1
先日の記事「フェリチンとアルコール」でも書きましたが、有害性がわかった上でそれを敢えて摂取することは何の問題もないと思います。それがたとえ糖質であっても、それは本人の自由です。そして本人の課題です。私が目の前まで行って、
フェリチンとアルコール
少し前の夏井先生のホームページで次のような記事がありました。(記事はここ) 「エタノールは少量でも体に悪いのは当たり前です。エタノールの分解に肝臓が総動員体制になるのが何よりの証拠です。つまり,果糖と同じくらい体に悪い物
ウルトラマラソンと血液検査2019
今回のサロマ湖ウルトラマラソンでは、レース前とレース直後、レースの次の日の3回の血液検査を実施してみました。レース前はレースの2日前の朝、レース直後というのは、本当にゴール直後です。レースの次の日は朝食を摂って、食後5時
アメリカ人のフェリチン値は?
アメリカでは小麦をはじめ様々な食品に鉄が添加されています。ということは、さぞかしアメリカ人のフェリチン値は高いと想像できると思います。女性なら100以上がほとんど、男性なら200や300は当たり前、と思っていませんか?
糖質制限で筋肉は減らない その1 糖質制限、高タンパク高脂質食の糖新生
糖質制限の反対派はいまだに「糖質制限をすると筋肉が減る!」と言っています。しかし、糖質制限では自ずと高タンパク質、高脂質の食事となります。糖質で摂っていたエネルギーを他の栄養素で摂るためです。タンパク質をいっぱい摂って筋
糖質過剰摂取とインフルエンザ重症化
神経ぺプチドY(NPY)というものをご存じでしょうか? 神経ペプチドは脳(中枢)だけではなく末梢神経系にも存在し、細胞間の信号伝達分子として働いています。脳の視床下部の弓状核は摂食行動制御の中心に位置すると考えられていま