高齢者ほど血圧を下げる意味があるのかどうか、非常に疑問です。動脈硬化が進行しているのに、薬で無理矢理血圧を下げたら、脳をはじめ様々な臓器の血流は低下してしまうでしょう。 今回の研究では、長期療養型介護施設に入居している高
年: 2024年
糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」でも書いたように、2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。もともと糖尿病学会はエネルギー制限を推奨していま
マウスウォッシュは止めよう その2 糖尿病
以前の記事「マウスウォッシュは止めよう その1 高血圧」では、マウスウォッシュと高血圧の関連について書きました。今回は糖尿病との関連です。 今回の研究では、ベースラインでは糖尿病ではない40~65歳の肥満/過体重の人94
糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…
2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。その中で注目すべきは食事療法の炭水化物制限の項目です。(図はこのガイドラインより) やっとここまで来ました。「炭水化物制限は有効」の文字がガイド
動物性の脂は高齢者のフレイルを防ぐかもしれない
フレイル(加齢により心身が衰えた状態、虚弱)の最も大きな原因の一つが筋肉の減少でしょう。多くの高齢者は筋肉の減少に無頓着です。腰が痛い、膝が痛いなどと言って、安静にしがちです。食事は野菜が健康的だと思い込まされているので
閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がん
閉経後の女性は、特に乳がんリスクが上がると考えられます。もちろんがんのエサは糖質なので、糖質過剰摂取は非常に危険です。 今回の研究では、閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がんの関連について調べています。22,837人の閉経
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その8 ED
GLP-1受容体作動薬は様々な副作用があります。(「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」参照) 今回は勃起不全(ED)です。Proceedings of the 24th Annual F
マウスウォッシュは止めよう その1 高血圧
現代の生活では我々の体は様々なところから知らないうちに攻撃を受けています。自分自身では良かれと思ってやっていることが、人間のメカニズムを考えた場合に有害になっています。例えば、コロナの流行で当たり前のように多くの人がやっ
降圧薬のアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)によるがんのリスク増加
肺がんは2019年の統計で罹患者数で男女合わせて全体の2位です。(1位は大腸がん)2022年のがん死亡数の順位では、肺がんは全体で第1位です。(下の図、および順位のデータはここより) 上の図のように、死亡率は緩やかに減少
カフェインの筋力と筋持久力に及ぼす影響
カフェイン、ドーピングとも思えるくらい効果を感じることがあります。(ドーピングしたことはありませんが)以前の記事「コーヒーを飲むとパフォーマンスが向上する」でもカフェインの効果を書きました。 私はレースで苦しいときに、カ