様々な国ではサッカーでのヘディングを子供たちに禁止していたり、しようとしています。すでにアメリカは10歳以下の選手のヘディングを禁止しているそうです。(この記事参照)
イギリスでもガイドラインが発表されたようです。
小学生以下はヘディング禁止…イギリスでヘディング練習の新ガイドライン発表
2/24(月) 超WORLDサッカー!より(記事はここ)
以前からその影響が問題視されてきたヘディング。イギリスでは、正式に禁止の運びとなるようだ。
イングランドサッカー協会(FA)はヘディングに関する新たなガイドラインを発表。その中で、18歳以下で年代別に制限を設けることを発表した。
この新ガイドラインは、イングランド以外にも北アイルランド、スコットランドのサッカー協会も発表。トレーニングでのヘディング指導に制限を設けるものとなる。
新ガイドライン制定の目的は、元サッカー選手が神経変性疾患で死亡する可能性が同年代の人よりも3.5倍ある研究結果を受けてのものだ。
【ガイドライン概要】
7~11歳:ヘディングの練習は禁止
12歳:プライオリティは低く、月に1回、5回まで
13歳:プライオリティは低く、週に1回、5回まで
14~16歳:プライオリティは低く、週に1回、10回まで
18歳:可能な限り減らす。試合で行うことを考慮
まず、11歳以下に関しては、ヘディングのトレーニングが禁止となる。試合でも、優先事項は楽しむことと体、ボールのスキルを上げることを目的とし、試合ではほぼヘディングを使用しないためとされている。
12歳に関しては、月に1回、短距離または自分自身でのヘディングのトレーニングが許可されている。試合に関しては、ユース年代の入り口となるが、楽しむことと体、ボールのスキルを上げることを目的
13歳もヘディングの位置付けは一緒。ただし、トレーニングは週に1回まで行えることとなる。
14歳から16歳に関しては、週に1回、10回までが許可。距離に関しても様々な距離でのヘディングが認められている。試合でも戦術的にヘディングを利用する機会は増えるため、トレーニングでも多くのパターンでのヘディングが行えることとなる。
18歳に関しては、試合でのヘディングの機会が増えるため、制限はされていない。ただし、積極的にヘディングを行うことは勧められていない。
何れにしても、若年からのヘディングは身体的、特に脳への影響が高く、その見直しが図られた。このガイドラインは、今後世界中に広がる可能性もありそうだ。
以前の記事「アスリートと神経変性疾患 その1」で書いたように、サッカー選手の神経変性疾患によって死亡するリスクが非常に高いという研究結果があります。日本も早急に子供たちのヘディングを禁止すべきだと思います。
いっそうのことサッカーのルールを変更して世代を問わずヘディング禁止にすれば良いのに、と思います。「ハンド」ならぬ「ヘッド」というファールでペナルティーキック。なんか変ですね…
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