新型コロナウイルス感染拡大とワクチン

新型コロナウイルス感染が拡大していると連日報道されています。1日2,000人を超えましたが、感染者ではなく陽性者の数です。もちろん感染者も多数いるでしょう。

しかし、インフルエンザの流行期には1日4万人が報告されています。しかもインフルエンザの場合はほとんどがインフルエンザの感染者でしょう。インフルエンザで新型コロナと同様のPCR検査を有症状の人だけでなく、その濃厚接触者、無症状の人にまで行ったとしたら、その何倍もの陽性者が出るでしょう。つまり、新型コロナウイルスの感染者はインフルエンザの流行期に比べたら何十分の1しか出ていません。

それでいて、インフルエンザは数か月間で3,000人以上が死亡し、超過死亡で考えれば1~3万人も死亡するのです。ワクチンが存在し、一応感染した場合に薬もあるのにです。新型コロナウイルスでは1年で3,000人に届くかどうかでしょう。しかも新型コロナウイルスが原因で死亡した本当の数ではありません。

新型コロナウイルスのワクチンの開発が進み、ファイザーは最終結果を報告したようです。(ここ参照)

最終分析のPfizerのデータは、治験参加者4万4000人のうち170人で新型コロナ感染が確認されたことを示している。170人のうち162人はプラセボ(偽薬)が投与されたグループで、残る8人のみが実際にワクチン候補を投与された。同社はまた、重症となった10人のうち9人がプラセボグループで、新型コロナ感染を防げない稀なケースでもワクチンが重症化を防ぐのに役立つと考えられる、とも報告した。

参加者のうち半分がプラセボと考えて、2万2,000人のうち、新型コロナに感染したのはワクチンで8人(8/22,000=0.036%)、プラセボで162人(162/22,000=0.74%)、重症化はワクチンで1人(1/8=12.5%、ワクチン全体では1/22,000=0.0045%)、プラセボで9人(9/162=5.6%、プラセボ全体では9/22,000=0.041%)、死亡率はどちらもゼロです。

つまり、我々はワクチンが無くても感染するのは1%以下であり、重症化するのは0.04%であり、死亡することはめったに起こらないのです。安全性もわかりません。有効な期間もわかりません。それでも「ワクチン接種については69.2%が希望しており、特に60歳代では78.0%に上った。」そうです。(ここ参照)有効率95%という数字のトリックに惑わされているのでしょうか?

ファイザーのワクチンの記事の中で「新型コロナ感染を防げない稀なケースでもワクチンが重症化を防ぐのに役立つと考えられる」と書かれていますが、どのようなケースなのでしょうか?あまりにも非科学的な文章です。そして感染者の中の重症化だけを見れば、ワクチンの方が2倍以上重症化率は高いのです。(数が少なすぎてあまりあてになりませんが。)それなのに重症化を防ぐというのはおかしなことでしょう。数字だけを見ればワクチン接種は感染するリスクは低下するが、感染したら重症化リスクを増加させる、という方が正しいでしょう。(何度も言いますが、数が少なすぎて何も言えないですが)

インフルエンザには大して不安や恐怖を感じていないのに、なぜこのような大したことがない感染の拡大で一部の日本人はおびえているのでしょうか?マスコミは騒ぐのでしょうか?経済を止めているのでしょうか?

連日、日本でも10人前後の死亡者が出ていますが、ほとんどが高齢者です。高齢者はインフルエンザでも、他の肺炎でも死亡リスクは非常に高いのです。昨年までであればインフルエンザや肺炎球菌などで亡くなっていた人が、今年は新型コロナウイルスで亡くなっただけの話でしょう。逆に全体で見れば感染に関わる高齢者の死亡者数はもしかしたら例年よりも少ないかもしれません。通常冬の時期には肺炎で1万人以上が亡くなるのです。

冷静になりましょう。

3 thoughts on “新型コロナウイルス感染拡大とワクチン

  1. 冷静客観的に考えれば、そもそも不必要なワクチンを(副作用のリスクを軽視して)接種させようと、何かに誘導されているようにしか思えません。

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