血液がドロドロってなんだろう? その3 インスリン抵抗性との関係

血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」で書いてきました。今回はインスリン抵抗性と血液の流動性についてです。

今回の研究は糖尿病のない日本人の若年成人151人(平均年齢24.1歳)が対象です。全血通過時間を用いて血液の流動性を評価しています。(図は原文より)

上の図は左が空腹時インスリン、右がインスリン抵抗性(HOMA-IR)で、縦軸は全血の通過時間です。非常に大きな関連ではありませんが、空腹時インスリンとインスリン抵抗性が増加するほど、より長い全血通過時間となりました。つまり流動性が低下しました。

さらに重回帰分析により、全血通過時間はヘマトクリット値、フィブリノーゲン値、および白血球数と独立して関連していることが明らかになりました。

様々な研究でインスリン感受性が低いと赤血球の凝集が増加し、高インスリン血症は血漿粘度が増加することが示されています。

また、インスリン抵抗性の増加はヘマトクリット値を増加させると考えられています。ヘマトクリット値の増加は血液粘度を増加させます。

空腹時インスリン、インスリン抵抗性を増加させるのは糖質過剰摂取です。糖質過剰摂取は血液粘度の上昇、流動性の低下に関連していると考えられます。

糖質過剰症候群糖質制限

「Fasting serum insulin levels and insulin resistance are associated with blood rheology in Japanese young adults without diabetes」

「空腹時インスリンレベルとインスリン抵抗性は、糖尿病のない日本人の若い成人の血液レオロジーと関連している」(原文はここ