急性冠症候群のLDLコレステロールは低い方が死亡リスクが高まる

LDLコレステロールが「悪玉」という洗脳は大成功しています。一般の人だけでなく、医師を含む多くの医療従事者や栄養士なども、LDLコレステロールが低いことは良いことだと思い込んでいます。

人間にとってコレステロールは非常に重要なものであり、決して悪者ではありません。また、心疾患だけが死亡の原因ではなく、心疾患を免れても他のどんな原因でも死んでしまえば仕方がありません。

LDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化の原因であるかのような仮説は証明されていません。LDLコレステロールが内皮細胞をすり抜けるとは到底思えません。

今回の研究では急性冠症候群で入院した517人の患者を入院時のLDLコレステロールの中央値で2つの群に分けました。中央値は105mg/dLでした。そして、3年間の全死因死亡率を比較しました。

LDL≦105mg/dLのグループの36%およびLDL>105mg/dLのグループの24%は、入院時に脂質低下療法を受けていました。6か月後で両群で心臓有害事象の発生率に差はありませんでした。しかし、死亡率ではLDL≦105mg/dLで10%、LDL>105mg/dLのグループで5%でした。(図は原文より)

LDL≦105mg/dLのグループの36%およびLDL>105mg/dLのグループの24%は、入院時に脂質低下療法を受けていました。6か月後で両群で心臓有害事象の発生率に差はありませんでした。しかし、死亡率ではLDL≦105mg/dLで10%、LDL>105mg/dLのグループで5%でした。3年後でもLDL≦105mg/dLのグループはLDL>105mg/dLグループと比較してすべての原因による死亡率が高くなりました。(14.8%対7.1%)つまり、LDLコレステロールが低い方が2倍以上も死亡する可能性が高くなったのです。

以前の記事「急性心筋梗塞や急性心不全ではLDLコレステロール値が高い方が死亡率が低い」でも書いたように、いくつもの研究でLDLコレステロールが高い方が死亡率が低いという結果が出ています。

以前の記事「LDLやHDLは免疫システムの一部である その1」などで書いたように、LDLなどのリポタンパク質は免疫系の一部であり、LDLコレステロールが低いのは免疫力が低下することの一部なのかもしれません。また、以前の記事「LDLコレステロール値が低いと、驚くほど発熱、敗血症および悪性腫瘍の発生リスクが高くなるかもしれない」で書いたように、LDLが低いと免疫の関わる様々なリスクが大きく高まってしまします。

家族性高コレステロール血症でさえ、LDLコレステロール値は問題ではないと考えています。(「家族性高コレステロール血症から考える 高LDLコレステロールは心血管疾患の原因ではない その1」など参照)

コレステロールを気にするよりもインスリン抵抗性を気にした方が良いでしょう。

糖質過剰症候群

「Low admission LDL-cholesterol is associated with increased 3-year all-cause mortality in patients with non ST segment elevation myocardial infarction」

「入院時低LDLコレステロールは、非ST上昇型心筋梗塞患者の3年間の全死因死亡率の増加と関連している」(原文はここ

コメント

  1. 鈴木 武彦 より:

    LDLコレステロールを悪玉と決めつけているのと同じ口で、新型ワクチンの効果を誇大に説明しているようで、ワクチンが信用できなくなります。

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      製薬会社は薬を作って、それを売って儲けていますから、仕方がないでしょう。