がんサバイバーは二次がんリスクが高い

二次がんというのは、最初に発症した一次がんとは異なる種類のがんのことです。一次がんから回復後の、いわゆるがんサバイバーはその後のがんのリスクはどうなのでしょうか?

今回の研究ではアメリカで、一次がんの後5年以上生存していた153万7,101人(20~84歳)のがんサバイバーのデータを分析しています。その結果一般的な人口と比べてがんサバイバーでは、男性で二次がん発症リスクが11%、死亡リスクが45%高く、女性で発症リスクが10%、死亡リスクは33%高くなっていました。二次がんの総発生率に最も貢献したのは、男性で肺(19.1%)、前立腺(13.7%)、膀胱(11.1%)、および結腸直腸癌(10.1%)でした。女性では肺がん(19.3%)、乳がん(17.3%)、結腸直腸がん(11.0%)、子宮体がん(7.4%)でした。総死亡率に最も貢献したのは肺(男性で33.1%、女性で31.2%)、結腸直腸(男性で8.8%)、すい臓(男性で8.5%、女性で9.4%)であり、男性ではホジキンリンパ腫(6.0%)、女性では乳がん(5.8%)でした。

(図は原文より)

上の図の左Aは喫煙と関連しているがん、右のBは肥満と関連しているがんの発症リスクです。

喫煙と関連するがんのサバイバーでは、再び喫煙と関連する二次がんを発症するリスクが高く、男性の肝臓がんと胃がんおよび女性の急性非リンパ球​​性白血病を除くすべてのがんで統計的に有意に高くなっていました。喫煙に関連するがんである肺がん、膀胱がん、口腔・咽頭がん、食道がんは、二次がん発症と二次がんによる死亡の合計の26~45%を占めていました。また、肺がんだけでも二次がんによる死亡の31~33%を占めていました。

肥満と関連するがんのサバイバーも、喫煙と同様に、再び肥満と関連する二次がんを発症するリスクが高く、すい臓がん、胆嚢がん、甲状腺がん、および結腸直腸がんの男性サバイバーの間、および甲状腺、腎臓、子宮体、および乳房の女性サバイバーの間で統計的に有意に高くなっていました。肥満と関連するがんである、結腸直腸がんやすい臓がん、子宮体がん、肝臓がんが、二次がんによる死亡の22~26%を占めていました。

糖質はがんのエサであることを考えると、一度がんを克服しても、以前と同様に糖質過剰摂取を続けていれば、当然次のがんにも襲われる可能性が高いと思われます。このことは喫煙でも、アルコールでも同様でしょう。

もちろん二次がんの発症が、一次がんに対する放射線治療や化学療法などの治療に起因している可能性も十分にあります。だから尚更、がんサバイバーの食生活を中心とした生活習慣の改善、変更は重要になってくると思います。

がんは糖質過剰症候群です。

「Association of First Primary Cancer With Risk of Subsequent Primary Cancer Among Survivors of Adult-Onset Cancers in the United States」

「アメリカの成人発症がんの生存者における最初の原発がんとその後のがんのリスクとの関連」(原文はここ

コメント

  1. 鈴木 武彦 より:

    以前も述べましたが、高齢者や病中に方々に(どちらかと云えば周囲の安心の為に)
    「何でもいいから、食べられる物を」とむりやり食べさせるのはどうなんでしょう。 
    消化器疾患が疑われる場合には平気で絶食させたり、普段は塩分制限にうるさいのに
    熱中症予防には塩分を、という矛盾的な言動も気になってしまいます。

    • Dr.Shimizu より:

      鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      根拠があるかどうかではなく、反射ですね。塩分制限も怪しいですが、
      熱中症予防のこまめな水分補給、塩分補給もかなり怪しいですね。