うつ病も糖質過剰症候群です。インスリン抵抗性を表す中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)、空腹時血糖値、腹囲とうつ病発症の関係はどうなっているのでしょうか?
今回の研究では、抑うつ障害や不安障害の既往のない成人601人を対象に9年間追跡しました。
高TG/HDL-C比は男性で1.22以上、女性で0.85以上(単位はmmol/Lなので日本の値に直すには2.29をかける。つまり男性では2.8、女性で1.9(mg/dLの単位)です)。
前糖尿病(空腹時血糖値≥5.54mmol/L=100mg/dL)、腹囲は100cm以上が高度な中心性肥満と定義しています。
高TG/HDL-C比も高空腹時血糖値も腹囲の増加もすべてうつ病発症リスクと関連していました。TG/HDL-C比は1増加するごとに89%リスク増、血糖値は18mg/dL増毎に37%増、腹囲は5cm増加毎に11%増でした。
研究開始2年間で前糖尿病発症するとうつ病発症は正の関連があり、その後2.66倍もうつ病を発症するリスクがありました。
インスリン抵抗性は様々な疾患に関連しています。糖質過剰摂取でインスリン抵抗性が増加することを考えれば、まずは糖質制限が第一選択の治療でしょう。
「Incident Major Depressive Disorder Predicted by Three Measures of Insulin Resistance: A Dutch Cohort Study」
「インスリン抵抗性の3つの尺度によって予測されるインシデント大うつ病性障害:オランダのコホート研究」(原文はここ)
炭水化物を食べると血糖値、中性脂肪、インスリンが急上昇し、コレステロール値は低下する。
炭水化物は身体だけでなく、心と精神までも浸食していくようですね。炭水化物は「毒物」とみなして良いのではないでしょうか。コレステロール値の低さは鬱病の原因にもなりうるわけですから。
コレステロール値を低下させるスタチンも毒物ということになりそうですね。清水先生がこの薬物の危険性を散々訴えておられるように。
たがしゅう先生もスタチンの危険性を書いておられます。
↓
https://tagashuu.jp/blog-entry-590.html
クリードンさん、コメントありがとうございます。
炭水化物で必ずしもコレステロールが低下するわけではありませんが、糖質制限で上昇するよりは少ないでしょう。
以前の論文ではLDLコレステロール300までは問題ないと書かれていたものがあるのに、
スタチンのせいですっかりとLDLコレステロールは低いほど良いと洗脳されてしまいました。