アメリカの若者にも広がる糖質過剰症候群

糖質過剰症候群はすでに成人の問題ではありません。これだけ子供の頃から毎日糖質過剰摂取をしているので、これからもどんどん若年化していくでしょう。

アメリカの1999年から2018年までの平均年齢15.5歳(12〜19歳)の6,598人の若者の前糖尿病(糖尿病予備軍)の傾向を分析しました。(図は原文より)

上の図は1999年から2018年までの若者の前糖尿病全体および人口サブグループ別の加重有病率の傾向です。

12~19歳の前糖尿病の有病率が1999年~2002年の11.6%から2015年~2018年の28.2%に大幅に増加しました。2倍以上の増加です。12~15歳で13.1%から30.8%、16~19歳で10.0%~25.6%にそれぞれ増加しています。つまり中学生でも30%前後がすでに糖尿病予備軍なのです。

そして、これは収入や人種や教育といったカテゴリーを分けても同様の傾向が認められています。

体重別で見ても低体重または正常体重で9.41%から24.3%、過体重で15.3%から27.5%、肥満で18.2%から40.4%、と正常体重でも大きな変化を示しています。

糖尿病が糖質過剰症候群であることを考えると、このような若者が前糖尿病、糖尿病になってしまう原因は明らかです。食事が間違っているのです。

国が示すガイドラインは、以前の記事「アメリカの食事ガイドライン2020の諮問委員会のメンバーの利益相反」で書いたように、企業の利益が優先されている可能性があります。ずっとガイドラインを守っていても健康にはなれません。

当然同じことが日本にも当てはまります。厚労省のガイドラインは無視して、糖質制限をした方が健康になれると思っています。子供の頃からの食事は重要です。

 

「Trends in Prediabetes Among Youths in the US From 1999 Through 2018」

「1999年から2018年までの米国の若者の前糖尿病の傾向」(原文はここ

2 thoughts on “アメリカの若者にも広がる糖質過剰症候群

  1. 糖質過剰症候群、うまいネーミングですね。糖質制限は人類の初期設定というのもグーです。ただ、残念なことに世の中の流れは「糖質大好き」の大合唱。

    昨夜のテレビバラエティでも「干し芋」を取り上げ、20代~30代の若い女性のヘルシー・ダイエットブームに一役買っているというお話。干し芋は100gで糖質60g以上もあるというのに、どこがヘルシー、どこがダイエットでしょうか。そんな干し芋やオシャレな高級食パンや極上果実スイーツをたらふく食べる生活を続けていったら、40歳をすぎた頃からヤバくなるのでは。はやく目を覚ましてほしいです

    1. やまもとさん、コメントありがとうございます。

      所詮テレビの情報ですから、内容はスポンサー次第です。

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