糖質制限は胃食道逆流症を改善する

胃食道逆流症、逆流性食道炎は糖質過剰症候群です。以前の記事「糖質制限と逆流性食道炎の改善」で書いたように、糖質制限をすれば多くの人は胃食道逆流が改善します。

今回の研究も糖質制限と胃食道逆流症との関連についてです。PPIを飲んでいないBMI30以上の肥満の8人を対象に、糖質制限をしてどのような変化があるかを調べています。20g/日未満の炭水化物を含む食事です。ベースラインと糖質制限をして平均4日後の状態とを比較しています。(図は原文より)

上の図は、上側がJohnson-DeMeesterスコアという食道の胃に近いところのpHを測定し、どれほどの胃酸の逆流があるかをスコア化したものです。もともとスコアが低い人はそのまま変化がなく、非常に高いスコアの人は全員大きく改善しています。下側の図はpHが4未満の割合です。これも同様に大きく改善しています。

上の図は、胃⾷道逆流症症状評価スケール(GSAS-ds)という、症状の頻度と重症度を評価するためのものです。これも全員が大きく改善しています。

以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は様々な死亡率を上昇させるかもしれない」「PPI(プロトンポンプ阻害薬)の暗黒面 その2 PPIは多くの病気を引き起こす可能性がある」でも書いたように、PPI(プロトンポンプ阻害薬)には様々な問題が起こるリスクがあるのに、実に多くの医師が長期に投与し、実に多くの人が無防備に内服を続けています。

糖質制限で症状が改善するにもかかわらず、多くの人は食事の変更ではなく、PPIで健康になれるわけでもないのに、薬を選択してしまいます。PPIは重要な栄養素の吸収も低下させます。がんをはじめ多くの病気のリスクを高めます。

胃酸が逆流するのは、人体のメカニズムに対して食事が間違っているから起こるのです。食事を変えることがまず第一でしょう。

 

「A very low-carbohydrate diet improves gastroesophageal reflux and its symptoms」

「非常に低炭水化物の食事は胃食道逆流症とその症状を改善する」(原文はここ

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