野菜や果物はヘルシーな食材と考えられています。最近、日本人のデータで、野菜や果物の摂取により死亡リスクが低下するという研究が出ました。本当でしょうか?40~69 歳の人を対象に、研究開始から5年後に行った調査の食事アンケートを用いて、野菜と果物の摂取量と死亡リスクとの関連を調べました。食事アンケートなので、いつものように質の低いデータです。約20年間の追跡調査中に23,687人が死亡し、がん死亡が8,274人、心血管死亡が5,978人、 呼吸器疾患死亡が1,871人でした。原文が手元にないので、詳細は不明ですが、この手の研究はどれも問題点は同じで、大きな意味のない研究ばかりです。まあ、見ていきましょう。(図はここより)
上の図は果物摂取についての死亡リスクです。摂取量はどの程度で分類しているのかは不明です。男女合わせたもので、全原因死亡リスクは最も摂取量が少ないグループと比較して、最も摂取量が多いグループで0.92倍でした。ほぼほぼ違いがありません。
原因別では摂取量の多いグループでの心血管死亡は最も多いグループで0.91、次のグループで0.87でした。
男女別では、全原因死亡では最も摂取量の多いグループで男性0.90、女性0.91、男性の呼吸器死亡は0.74、女性の心血管死亡0.84でした。
上の図は野菜摂取についてですが、凡例の果物摂取量と書かれている部分は野菜摂取量の間違いです。男女合わせた分析では、最も野菜の摂取量が多いグループでは、全原因死亡が0.93でした。しかし、男女別では最も多いグループで統計的に有意なのはありませんでした。
いつもの研究のようなもともとの背景の違い、つまりベースラインで野菜や果物を多く摂るグループは糖尿病が少ないとか、運動する人が多いとか、喫煙やアルコールが少ないとか、というのは今回は不明です。質の低い食事アンケートもたった1回です。20年間同じ摂取量でしょうか?
この研究で、野菜や果物が「ヘルシー」とは言えませんし、野菜や果物をたくさん摂るほど死亡率が低下するとまでも到底言えません。
野菜に含まれる食物繊維は腸内細菌のエサとして重要だとは思いますが、果物は甘すぎて、糖質たっぷりです。
果物は控えめの方が良いでしょう。
「Inverse Association between Fruit and Vegetable Intake and All-Cause Mortality: Japan Public Health Center-Based Prospective Study」
「果物と野菜の摂取量と全死因死亡率との逆相関:日本保健所ベースの前向き研究」(原文はここ)
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「寝る」「有給休暇」等はまだしも、
「甘いものを定期的に摂取」は
少し心配しなりました。
私は夜勤業務を運動、スーパー銭湯
そして勿論、糖質制限で
体調維持してました。
研究結果が独り歩きし、テレビで野菜や果物は健康に良いと取り上げられるのが目に見えます。
結果は放送されても内容は放送されないし、誰も疑わず結局不健康まっしぐらですね。
ミホさん、コメントありがとうございます。
マスコミは裏もとらないし、研究の中身も精査しないし、ひどいですよね。
スポンサーを恐れ批判もしない。終わっています。
マスコミは国や企業のただの宣伝媒体、プロパガンダ機関にすぎないものに成り下がってしまっています。
炭水化物を制限している人でも食べられる果物があるとすれば、アボカドくらいでしょうか。