糖尿病におけるタンパク質と糖質同時摂取でのインスリン増加

古い食事の研究は結構面白いことが行われています。最近の研究ではなぜかあまりありません。

タンパク質ではインスリン分泌が増加するのですが、グルカゴン分泌も同時なので血糖値の変化はほとんどありません。しかし通常タンパク質だけを摂ることはないので、糖質と同時摂取になるでしょう。(本当に脂質も同時摂取でしょうけど)

今回の研究では、2型糖尿病の人で様々なタンパク質源と糖質を同時摂取したときのインスリンの増加を調べています。

対照は未治療の2型糖尿病の人17人です。ブドウ糖50g、またはブドウ糖50gと赤身の牛肉、七面鳥肉、ゼラチン、卵白、カッテージチーズ、魚、大豆の形のタンパク質25gからなる朝食を1回摂取してもらいました。(図は原文より)

食事内容は上の図のようです。卵白は1.8g、カッテージチーズは4gの糖質を含んでいますが、それ以外は糖質はゼロです。脂質量は様々です。このタンパク質源(タンパク質として25g)と糖質(ブドウ糖)50gの摂取で血糖値はどうなるでしょうか?

上の図はAが血糖値の変化量で、Bは曲線下面積の比較です。Aを見ると、ほとんどで60分後に100mg/dL前後の血糖値上昇を認めています。図がグチャグチャでどれがどれかわかりにくいですが、大豆はちょっと低めですね。

Bはブドウ糖のみ50gでの曲線下面積を1としたときの比較です。有意に低いのは七面鳥、ゼラチン、カッテージチーズですね。

ではインスリン分泌はどうなっているでしょうか?

上の図のAはインスリンの変化量の推移、Bは曲線下面積の比較です。Aのインスリン分泌で増加量が最も少ないのはブドウ糖のみのときです。タンパク質同時摂取ではどれも大幅に増加しています。ピークでは80μU/mlくらい増加しているのもありますね。空腹時インスリンが11~43とみなさんインスリン抵抗性が高い人ばかりですから、この増加も納得ですね。

Bの曲線下面積で見るとブドウ糖のみを1とした場合、ほとんどが2倍を超えています。カッテージチーズなんて3倍を超えています。

正常な人ではタンパク質のみではインスリン分泌はそこまで増加しません。(「タンパク質摂取と、インスリンとグルカゴンの分泌」参照)ピークでも10くらいの増加です。

2型糖尿病では、タンパク質のみでもブドウ糖のみと同じ程度のインスリン分泌増加となります。(下の図はここより)

ジャンクフードなんて食べたら、2型糖尿病ではものすごい高インスリン血症に見舞われることになります。インスリン値は100μU/ml程度までなるのですから。プロテイン飲料も糖質入りは要注意ですね。

糖尿病は糖質過剰症候群です。まず糖質制限が必須でしょう。

 

「The insulin and glucose responses to meals of glucose plus various proteins in type II diabetic subjects」

「2型糖尿病患者におけるグルコースとさまざまなタンパク質の食事に対するインスリンと血糖の反応」(原文はここ

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