お酒は適量であれば健康に良いと考えられています。糖質制限をしても、お酒の種類を選べばアルコールはOKだとされていますが、やはり飲み過ぎは良くない可能性が高いと思います。
この研究では、2型糖尿病、インスリン分泌障害またはインスリン抵抗性のない2,100人の日本人を対象に、アルコール消費量とインスリンの分泌障害およびインスリン抵抗性を調査しました。
アルコール消費量は、非飲酒者(0g/週)、軽度(男性は1〜139g/週、女性は1〜69g/週)、中程度(男性は140~274g/週、女性は70~139g/週)、重度(男性は275g/週以上、女性は140g/週以上)と分類されました。5年間追跡し、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)で、インスリン分泌障害(インスリン分泌指数51.7以下)およびインスリン抵抗性(HOMA-IR2.5以上)の発生率を調べました。(図は原文より)
(ちなみに通常は、
インスリン分泌指数
=Δ血中インスリン値(30分値-0分値)(μU/mL)/Δ血糖値(30分値-0分値)(mg/dL)
HOMA-IR=空腹時インスリン値(μU/mL)×空腹時血糖値(mg/dL)/405
ですが、今回の研究は単位が違っています。原文のままで書いています。)
上の図は多変量で調整したアルコール消費量とインスリン分泌障害(左のグラフ)、インスリン抵抗性(右のグラフ)のリスクとの関連を示しています。それぞれのグラフの左から非飲酒者、軽度、中等度、重度です。どちらも右肩上がりで、アルコール消費量が多いほどインスリン分泌障害のリスクが高くなり、インスリン抵抗性が増加する傾向があります。
また、有意性はありませんが、アルコール消費量が多いほど2型糖尿病を発症するリスクが高い傾向が認められました。
アルコール量の計算は、お酒の量(ml)×(アルコール度数(%)÷100)×0.8 です。
アルコール20gは大体次の表のようになります。
ビール | アルコール5%として | 中びん1本 | 500ml |
---|---|---|---|
日本酒 | アルコール15%として | 1合 | 180ml |
焼酎 | アルコール25%として | 0.6合 | 約110ml |
ウイスキー | アルコール43%として | ダブル1杯 | 60ml |
ワイン | アルコール14%として | 1/4本 | 約180ml |
中等度以上のアルコール消費量は1週間に男性で140g以上、女性で70g以上なので、毎日お酒を飲むのであれば、上記の表の量が男性では上限であり、女性はその半分量となります。人によっては少ないな?と思うかもしれません。
しかし、インスリン分泌障害や抵抗性を起こさないようにするにはその程度なのかもしれません。
ただ、これはもちろん糖質過剰摂取の人のデータです。糖質制限ではどのようになるのかは不明です。
アルコール性肝障害と非アルコール性肝障害がありますが、違いはほぼアルコールをたくさん飲む人に起きるか、ほとんど飲まない人に起きるかの違いです。糖質過剰摂取の人がよく口にする果糖は酔っぱらわないアルコールです。
アルコールを全く飲まない糖質過剰摂取の人が、非アルコール性肝障害にならない1日に摂取できる上限の果糖の量はよくわかりません。例えば、それを40gと考えれば、果糖40g+アルコール20g=60g が1日に摂取することが可能となります。WHOの砂糖摂取量の推奨量は1日25gまでですから、その半分が果糖として、12.5gは許容範囲でしょう。アルコールと果糖を合算して32.5gまでであれば肝臓に負担がかからないとも考えられます。
そうすると、その果糖やその他の糖質をほとんど摂らない糖質制限であれば、40gくらいまでアルコールを消費できる可能性は十分にあるでしょう。
都合の良い解釈かもしれませんね。ははは…
「Association between alcohol consumption and incidence of impaired insulin secretion and insulin resistance in Japanese: The Saku study」
「日本人のアルコール消費とインスリン分泌障害とインスリン抵抗性との関連:佐久研究」(原文はここ)
お酒好きなんで糖質制限はじめてから一番うれしかったのはやはり肝機能の数値がよくなったことでしょうかね。でも、やはり飲み過ぎはだめですよね。
昨日、12月9日奈良マラソン走ってきました。
実は11月頭に淀川マラソンだったのですが9月に自転車で事故して腕を骨折してまともに練習できずで足の甲の痛みも出て3kmでリタイアでした。で、まともに走れるようになったのが今から3週間前。2週間前になんとかハーフロング走した程度で挑みました。
完走だけ目標だったので土曜日の忘年会も参加して控えめですがお酒も呑みました。
結果、2年前の淀川マラソン4時間50分以来のPB大きく更新して4時間4分でした。
ここ2年こないだの淀川含め3戦は怪我やトラブルでDNFでした。
給水所で水とVAAMウォーターを補給しただけで32キロまで走りましたが30キロの壁も感じることなく元気に走れました。そこでマグオン補給しました。ちょっと疲れが出始めた感じもあったのと何か食べたくなったというのが理由で食べたら一気に元気が出てきたのでやはり糖質も必要かな?と感じました。
が、やはり練習不足で間違いないと思いますが35kmあたりからふくらはぎが攣りそうになり失速、36キロ過ぎでサブ4ペーサーに抜かれ心折れましたが歩いたりストレッチしたりしながらなんとかゴールしました。
それとレース前にMCTゼリーを2本摂取したせいなのか前日の忘年会のせいなのかお腹が下しぎみになり序盤で3回もトイレにかけこみロスしました(汗)
レース翌日、今朝は膝の痛みが出ていますが筋肉痛もそんなにひどくないし思った以上に元気で糖質制限の効果出てるのかな?なんて思ってます。
長文失礼しました。ご報告まで。
登山好きランナーさん、コメントありがとうございます。
大幅に自己ベスト更新ですね!素晴らしいです。サブ4間近ですね。
ケトランの効果だと思います。うれしいです。
>レース翌日、今朝は膝の痛みが出ていますが筋肉痛もそんなにひどくないし思った以上に元気で糖質制限の効果出てるのかな?
糖質制限の効果だと思います。
MCTオイルは1つずつの方が良いと思います。特に普段飲んでいないのであれば。お腹緩くなる可能性はありますから。
すぐに私の記録は追い抜かれそうですね。私も頑張ります。
あの激坂でタイムが出ない奈良マラソンで4時間4分と練習もできずに完走できたのは糖質制限の効果が大きいですよね。夏まではしっかりトレーニングしてたので下積みはできてたと思いますが。
次は1月末の大阪ハーフマラソンは100分切を目標にがんばってみます。
フルマラソンは3月の大阪淀川寛平マラソンにエントリーしようかなと考え中です。
先生に追いつけるようにがんばります!
MCTゼリーは三日前からひとつずつ食べてたのですがやはり慣れてないとゆるくなっちゃうもんなんですね。今回の経験から次からはもっと体を慣らしてみようと思います。
ありがとうございました。