血液型占いではない! O型は出血死リスクが高い?

血液型占いが好きな方もいるかもしれません。私の血液型はO型です。以前の記事「O型の血液型はちょっとだけ心臓が強い?」で書いたように、性格の違いとかではなく、実際に血液の中身の違いがあるようです。前回はO型に有利な結果でしたが、その比は非常にごくわずかであり、あまりあてにならない研究でしたが、今回はO型にとって非常に不利な結果です。

「O型多い」は出血リスク大か 大けがで死亡率2倍以上も

重いけがで救急搬送されたO型の患者は、それ以外の血液型の人に比べ、死亡率が2倍以上高いとの研究結果を、東京医科歯科大の高山渉特任助教(外傷外科)らが2日、救急医学の専門誌に発表した。O型は他の型に比べて血が固まりにくく、大量出血する人が多い可能性があるという。

O型の患者には、医療現場でより慎重に止血するなどの対応が求められる可能性がある。高山さんは「死亡が多くなる仕組みを、さらに詳しく調べる必要がある」と話している。

2013~15年度に入院が必要となる重いけがで東京医科歯科大病院など2病院に運ばれた患者901人のデータを分析。死亡率はO型が28%、O型以外が11%と差があることが分かった。

けがをして血管が破れると血液中の血小板が集まって傷をふさぐが、O型の人は血小板をくっつけてのりのような働きをするタンパク質の一種が少ないことが知られている。これが原因で大量出血が増え、他の血液型と死亡率に差が出た可能性がある。

この高山先生は、重症外傷患者で、患者背景や重症度、治療内容が同等であっても、生存例と死亡例が存在すしており、その差に影響を与える要素はなんであろうか?と疑問に思っていたようです。

そして、生存した患者、死亡した患者の特徴を見比べていたときに、血液型との関連があるかもしれないと偶然考えたそうです。

血液型はA型、B型、AB型、O型に分けられますが、このABO抗原は赤血球に限らず、体内の組織・細胞に広く分布しており、悪性腫瘍、心筋梗塞、脳卒中などにおいて血液型と疾患との関連が多くの研究で証明されているそうです。(面白そうです)

そして調べた結果、全死亡率は非O型の11.5%に比べ、O型では28.2%と2倍以上であったのです。さらに出血死はそれぞれ2.4%、8.1%、頭部外傷死は7.1%、15.1%など、いずれの死亡率もO型で有意に高い結果でした。全死亡オッズ比は2.86で、O型で有意に高かったのです。ものすごい差です。あらら…

O型の血液型は他の血液型に比べ、血液凝固因子の1つであるフォンビルブラント因子の濃度が約30%低いと言われています。つまり、血液がやや固まりにくいのです。このことが重症外傷における生死を分けるような大量出血では無視できない差になる可能性があるのかもしれません。

刺されないように気を付かなければ…

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