糖尿病薬のSGLT-2阻害薬は、様々な利益があるような、多くの研究が出てきています。一時期のスタチンのように思えてなりません。所詮薬は薬。副作用がないわけではありません。そして、この薬の利益を示すほとんどの研究は製薬会社
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GLP-1受容体作動薬による1年間の体重減少効果
セマグルチド(商品名オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)やリラグルチド(商品名ビクトーザ)というGLP-1受容体作動薬は体重減少効果があります。では1年間でどれほどの減量が期待できるでしょうか? 今秋の研究では、肥満(B
肝機能検査のALT(GPT)が少し上がったときの糖尿病リスク
肝機能検査の項目でALT(GPT)があります。これは一般的に逸脱酵素と言われていて、ALTは肝臓に最も多く分布しており、AST(GOT)と同様に肝臓に障害があると、血液中に漏れ出してきます。 今回の研究では、ALTの値に
運動誘発性アルブミン尿と糖質過剰摂取 その1
運動後のアルブミン尿(タンパク尿)が出る、運動誘発性アルブミン尿(タンパク尿)は良性のものだと考えられていますが、実際にはそこまで楽観的に考えられないかもしれません。 以前の記事「マラソン後の運動誘発性アルブミン尿」で書
2型糖尿病患者におけるβ細胞欠損とβ細胞アポトーシスの増加
2型糖尿病ではインスリン抵抗性だけでなく、インスリン分泌障害が起きることにより、血糖値が高くなることがあります。すい臓のβ細胞量の減少がこれに寄与している可能性があります。 今回の研究では124人の剖検(死亡した人から解
レムナントコレステロールと高血圧や2型糖尿病との関連性
コレステロールに善玉、悪玉はありません。どれも同じコレステロールです。違いはそれを運ぶリポタンパク質です。LDLコレステロールは悪玉コレステロールと不名誉な呼び方をされてしまっていますが、もちろん、その中で悪いものがある
2型糖尿病の高齢者における筋力と筋肉の質の低下
筋肉の量は、そのまま筋力を示しているわけではありません。高齢者、特に糖尿病の人では筋肉があっても筋肉の質が低下するようです。 今回の研究では、糖尿病の高齢者485人と糖尿病でない高齢者2,133人の握力と膝伸筋の強さおよ
糖質過剰摂取は脳を老化させる
糖尿病は認知症の危険因子としてよく知られています。しかし、これは糖尿病という病気が認知症を起こすわけではありません。根本原因が同じだからです。アルツハイマー病は3型糖尿病と呼ばれているくらいで、その根本原因は糖質過剰摂取
スタチンによる新規の糖尿病発症リスク
LDLコレステロール値を下げるために、専門家はスタチンを投与したがります。しかし、それによって糖尿病発症リスクが増加することには無関心です。 今回の研究では、スタチンのランダム化比較試験から個々の参加者データのメタアナリ
鉄を減らすと糖代謝に好影響をもたらす
アメリカでは鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏を予防しているけど、日本ではそのような強化したものはないから、日本人は鉄欠乏が多いというようなことを言う人がいます。しかし、鉄を強化した結果、アメリカ人の代謝はどうなっていますか?