糖質過剰摂取では高血糖になり、それにより終末糖化産物(AGEs)ができて蓄積してしまいます。このAGEsが様々な疾患の原因となったり、老化や組織の機能不全の原因になります。 糖化を薬で抑制することは今のところできないでし
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冠動脈疾患の重症度とインスリン抵抗性の関係
心筋梗塞などの冠動脈疾患ではLDLコレステロール値ばかりが重要視されているように見えます。しかし、以前の記事「LDLコレステロール値は役に立たない」で書いたように、LDLコレステロールが高かろうと、低かろうと同程度に冠動
心臓も腎臓もケトン体好き
以前の記事「脳はケトン体好き」では脳がケトン体好きであることを書きました。しかし、ケトン体のことを好きなのは脳だけではありません。 ケトン体が体にとって有益であることは、いまや常識(?)ですが、そのケトン体を簡単に増やす
血液がドロドロってなんだろう? その4 血糖値
血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」「その3」で書いてきました。今回は血糖値との関係です。 一般的に糖尿病の人では血液粘度が高いことがわかっています。その原因のすべてはまだわかっていないでしょうが、1つは
脳腫瘍に対する糖質制限の効果と限界
以前の記事「高血糖は脳腫瘍の生存期間を短くする」では、高血糖が脳腫瘍の中で最も悪性である膠芽腫(グリオブラストーマ)の生存期間を短くしていることを書きました。そこで、がんにエサを与えないために、糖質制限食やケトン食を行え
高血糖は脳腫瘍の生存期間を短くする
糖質はがんのエサです。高血糖は様々な疾患で病状の悪化や死亡率の上昇などと関連していると考えられます。 脳腫瘍の中で神経膠腫(グリオーマ)の発生は、10万人に20名前後の発生といわれていて、脳腫瘍の25%前後です。その中の
あなたは祈ることができるか?
あなたは祈ることができますか? と言っても神様に祈るわけではありません。宗教へのお誘いでもありません。 ときおり、手のこわばりや腫れを訴える方がいます。もちろんリウマチの場合もありますが、リウマチのような症状ですがリウマ
血液がドロドロってなんだろう? その3 インスリン抵抗性との関係
血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」で書いてきました。今回はインスリン抵抗性と血液の流動性についてです。 今回の研究は糖尿病のない日本人の若年成人151人(平均年齢24.1歳)が対象です。全血通過時間を用
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の1時間値
糖尿病の診断は75gの経口ブドウ糖負荷試験の2時間値で行われます。(もちろん空腹時血糖やHbA1cも関係しますが)それ以外の時間帯つまり、30分値や1時間値は軽視される場合もあります。1時間値が高いと糖尿病型への進行率が