子宮頸がんワクチンの有害性 その1 卵巣機能不全

私は決してワクチン否定派ではありません。夏井先生のホームページの記事で取り上げられていたはしかの感染の記事(「はしか感染で免疫システム「リセット」、米研究で明らかに」)を読むと、ぞっとします。ワクチンで有効に防げるのであれば非常に重要です。ただ、現在のところインフルエンザワクチンと子宮頸がんワクチンに関しては懐疑的です。

ほとんどの先進国では子宮頸がんは順調に減少してきていました。ただ、なぜか近年ではやや微増しています。(「世界中で起きている子宮頸がん発生率の異様な推移」参照)それでも先進国の子宮頸がんでの死亡率は10万人当たり2人にも満たない状態です。(日本は2を少し超えますが)がんの死亡率の順位でも子宮がんを子宮頸がんと子宮体がんで分けると、子宮頸がんは13~17位程度でしかありません。つまり、他のがんよりも死亡率は非常に低いのです。そのようながんの予防のためにワクチンを接種するのであれば、当然その安全性も非常に高くなければならないと思います。

しかし、現実には様々な問題点、有害性の指摘が多く報告されています。以前の記事「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)による妊娠低下の可能性」で書いたように、妊娠が低下する可能性が指摘されています。それに反論する記事も出ていますが、本当のところはわかりません。しかし、これが本当だとするならば、その原因の一つは卵巣機能不全かもしれません。

オーストラリアでHPVワクチン接種後の3人の早発性卵巣機能不全の報告がされました。彼女たちは様々な地域に住んでいて、もちろん予防接種もそれぞれ別の場所で受けています。血縁関係もありません。

一人目は13歳で初潮をむかえ、その後14歳の時に3回のワクチン接種を行いました。その次の年から月経が不規則になり、その次の年には月経回数が非常に少なくなり、その次の年には月経が止まってしまい、ホットフラッシュをきたすようになりました。そして16歳の時に早発性卵巣機能不全の診断を受けました。

2人目は初潮は11歳、軽度の脳性麻痺などいくつかの疾患を持っていました。ワクチンは12歳9ヶ月で投与されました。13歳の誕生日の2回目の予防接種、13歳5か月の3回目のを受けました。14歳から無月経がはじまりました。18歳で早発性卵巣機能不全と診断されました。

3人目は初潮は10歳で始まり、その後は定期的に月経が始まりました。最初の2回のワクチン接種は14歳で受け、3回目のワクチンは15歳でした。3回目のワクチン後の月経は2週間遅れました。月経が遅れたのはこれが初めてでした。その次の月経は2か月後、そして次の最後の月経は9か月後、最後のワクチン接種から1年後に起こりました。ほてりが増加し、体重も増加しました。16歳で早発性卵巣機能不全と診断されました。

これら3人の女性に起きたことは、ただの偶然なのでしょうか?ワクチン接種に関連するかどうかは不明です。しかし、このワクチンの安全性研究では卵巣に対する安全性の検討が不十分である可能性があります。

通常の卵巣機能不全は症状が出て診断に至るまで2年ぐらいかかり、長い時で5年かかることもあるようです。発生率は年齢とともに増加するので、10代では非常にまれでしょう。それまで通常に月経がちゃんとあったのに、ワクチン後から月経周期が異常になり、無月経になってしまっています。

次回以降「その2」の記事の内容を合わせて考えると、HPVワクチンの卵巣に対する毒性はかなり高いのではないかと考えられます。

もちろんがんが防げるのあれば、それは非常に有益なことです。しかし、本当の有効率は製造する企業が発表する数値よりもかなり低い可能性がありますし、現在のところこのワクチンががんを予防するというデータは存在しません。

非常に罹患率、死亡率が低いがんをたとえ防げたとしても、このワクチンの副作用で苦しむ人がそれよりも数が多くなったのでは非常に問題でしょう。ましてやワクチンを接種するのはまだ将来のある子供です。もし、今回の症例の女性のように卵巣機能が障害を受け、妊娠できなくなってしまったとしたら、取り返しのつかないことです。

真実はわかりません。しかし、企業の利益を守るためにデータは隠されている可能性があります。いや、実際には隠そうとした非公開のデータの一部は公表さています。次回以降に記事にしたいと思います。

「Adolescent Premature Ovarian Insufficiency Following Human Papillomavirus Vaccination: A Case Series Seen in General Practice」

「ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の思春期早発性卵巣機能不全:一般診療で見られる症例シリーズ」(原文はここ

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