40歳前の過体重でもがんのリスクは大幅に増加する

肥満に関連するがんは非常に増加しています。(「過体重、肥満関連のがんが40%を占める」参照)そして、肥満関連がんはより若い年齢層にシフトしています。(「米国の若年成人における肥満関連がんの割合の急激な増加」「肥満関連がんはより若い年齢層にシフトしている」参照)

今回の研究では、40歳以前に過体重であったり肥満であったりした場合のがんのリスク増加を分析しています。

ヨーロッパで1972〜2014年の間に少なくとも3年おきに、がんの可能性が診断される前に、2回以上身長と体重を測定した221,274人を対象にしています。平均して約18年間追跡されました。追跡調査中に、27,881例のがんが診断され、そのうち9,761例は肥満関連でした。

その中でも40歳以前の過体重によるリスク比は、男性と女性でそれぞれ1.16と1.15でした。その中で特にリスク増加が高かったものは、子宮内膜がん(70%)、男性腎細胞がん(58%)および男性結腸がん(29%)でした。(図は原文より)

上の図は女性の子宮内膜がんの過体重および肥満によるリスク増加を示しています。リスク増加は、最初のBMIの測定で過体重だと1.33倍、肥満だと2.71倍、最も最近の測定で過体重だと1.46倍、肥満だと2.81倍でした。BMIの最大値でみると、過体重では1.31倍、肥満では2.61倍でした。2回の測定で両方が過体重だと1.32倍、最初が過体重で2回目が肥満だと2.26倍、両方が肥満だと2.97倍でした。

40歳以前の過体重および肥満で1.70倍、40~49歳での過体重および肥満でも1.60倍でした。

つまり、簡単に言えば、どのような年齢においても過体重や肥満になることは、子宮がんのリスクを大きく上げてしまうことになります。

肥満はインスリンの分泌でもたらされます。インスリンの過剰な分泌は糖質過剰摂取で起きます。肥満は糖質過剰症候群です。「まだ若いから少しぐらい太っていても大丈夫」という考えは甘いかもしれません。糖質制限で体重増加を防ぐことが重要でしょう。

「BMI and Weight Changes and Risk of Obesity-Related Cancers: A Pooled European Cohort Study」

「BMIと体重変化および肥満関連がんのリスク:プールされたヨーロッパのコホート研究」(原文はここ