血糖値を直接上昇させるのは糖質だけです。直接ではないにしても、脂質は代謝の中で血糖値の上昇に関与するのでしょうか? 多くの研究の場合、食後2時間程度までしか測定していませんし、経口脂肪負荷試験(OFTT)では、それなりに
カテゴリー: 食事
乳がん患者に対する糖尿病の影響
乳がん患者の数は世界中で増加しており、死亡率は依然として増加傾向にあります。糖質はがんのエサなので、糖質過剰摂取は乳がんの悪い影響を与えることは容易に想像できます。 今回の研究では、手術後の日本人の浸潤性乳がん患者332
食事の飽和脂肪酸摂取は血中の飽和脂肪酸を増やすのか? その3
「その1」「その2」の続きです。前回のその2では糖質制限で飽和脂肪酸タップリ食と不飽和脂肪酸タップリ食と普通の食事を比較していました。 今回の研究では、炭水化物を徐々に増加させ、同時に総脂肪および飽和脂肪酸を徐々に減少さ
肥満医学協会と全米脂質協会による専門家の共同レビュー2024
「Obesity, dyslipidemia, and cardiovascular disease: A joint expert review from the Obesity Medicine Associatio
LDLコレステロールが低くVLDLコレステロールが高い方が心血管疾患のリスクが増加する
LDLコレステロールが低ければ低いほど良いと思っている人は後を絶ちません。洗脳が深く、コレステロールは悪としか思わないのでしょう。そのことが不必要な薬やサプリに簡単に誘導されることにつながります。 今回の研究では、40歳
双極性障害と統合失調症における糖質制限の効果
精神疾患の多くは糖質過剰症候群だと考えています。精神的健康と代謝的健康はつながっています。代謝を改善せずに、薬で何とかしようとすると、抜け出せなくなるかもしれません。 今回の研究では、ケトン食を統合失調症または双極性障害
糖質制限でケトン体があまり上がらないのですが… その1
以前の記事「持久系アスリートにおける糖質制限と脂質制限」の参加者では、糖質制限を行っているにもかかわらず、それほどケトン体値が上がりませんでした。私もそれほど上がりません。一部の人はケトン体が500μmoL/L以上でない
1日3個の卵はコレステロールを変化させることなくコリンを増加させ、炎症やインスリン抵抗性を減少させる
コリンは神経伝達物質の合成、細胞膜シグナル伝達、脂質輸送などに必要な必須の栄養素です。卵は1個当たり約125mgのコリンを含んでいるので、重要な供給源です。卵はコレステロールが豊富なので、一部の人はまだ1日1個などと思っ
食事の飽和脂肪酸摂取は血中の飽和脂肪酸を増やすのか? その2
「その1」の続きです。脂質の質、脂肪酸の割合が異なる糖質制限食をしたとき、果たして血中の脂肪酸はどのような影響があるでしょう。ガイドラインに書いてあることが本当であれば、飽和脂肪酸の割合が多い食事をすると、血中の飽和脂肪