昨日2023年8月27日、北海道マラソンが行われました。いやー、暑かった!スタートの8時30分の時点で、気温29.2度、湿度78%、その後最高気温は30度を超えました。レース前日は35度以上になったことを考えると、少しは
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果糖摂取は肝臓のATP貯蔵量を大きく減少させる
アデノシン三リン酸(ATP)は「生体のエネルギー通貨」と呼ばれ、体内で必要なエネルギーを供給する物質です。果糖(フルクトース)の静脈内に一気に投与すると、肝細胞のATP貯蔵量が一時的に減少します。 どれくらい減少するかと
睡眠薬や抗不安薬のベンゾジアゼピンによって起きる長期的な影響
安易に眠れないからといって、睡眠薬を飲んでいる人がいます。そして、安易に睡眠薬を処方する医師もいます。基本的に私は処方しません。まずは眠るときの環境、生活を変えて様子を見てもらいますが、その後はほとんどその患者さんは眠剤
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その4 がん
これまで「その1」「その2」「その3」を書いてきました。今回はその続きです。最も副作用として恐ろしいのはがんの発症ではないでしょうか? 今回の研究では、FDAの有害事象報告システムに基づいてGLP-1受容体作動薬がすい臓
第38回サロマ湖100kmウルトラマラソン分析 エネルギーと塩分と水分
これまでは何度かフリースタイルリブレを装着してウルトラマラソンを走っていましたが、今回は4年ぶりということもあり、レースに集中するためにフリースタイルリブレは無しですので血糖値の変動はわかりません。 前回2019年の分析
中性脂肪/HDLコレステロール比の増加は腎機能低下のリスクを上げる
世の中一般的にはLDLコレステロールばかりが注目され、一般の人でもLDLコレステロールは気にしますが、中性脂肪値やHDLコレステロールはあまり関心がありません。医師も同様です。患者にHDLコレステロールが低いことを指摘し
薬で検査データを変えるだけでは健康にはなれない
数字合わせをしても健康になるわけではありません。検査データは様々な疾患の発症や状態を推測でき、非常に有用ではありますが、データだけ良くしても疾患が改善するとは限りません。 今回の研究ではペマフィブラート(商品名パルモディ
ケトン食の長期継続で進行がんの生存期間が劇的に改善
以前より大阪大学はがんに対するケトン食を行っています。もう10年近い研究になっているようです。以前の分析は「進行がんとケトン食」で書きました。その中では37人の患者について、追跡期間の中央値は25カ月(範囲は3~104カ
低LDLコレステロールと糖尿病
LDLコレステロールが低いことは健康的だと信じている人は多いでしょう。しかし、LDLコレステロールを低下させるスタチンやナイアシンは糖尿病のリスクを高めます。(「スタチン誘発性糖尿病」「ナイアシンは安全か? その1」など
低LDLコレステロールと心不全
LDLコレステロール値が高いと医師はそれを下げるように教育されています。それに疑問を持つ医師の方が少ないでしょう。しかし、実際にはLDLコレステロール値が高い方が様々な利点があることが様々な研究で示されています。 今回の