筋肉ではなく、体に脂肪が付いての体重増加は有害です。わざわざ有害な体重増加を無理やりさせる実験で、動脈硬化がどうなるかを調べた研究があります。 対象は14人の平均年齢23歳の若者で、平均BMIも24です。体重が5kg増加
カテゴリー: LDLコレステロール
メタボリックシンドロームで減量後に体重を戻すと動脈硬化がさらに悪化する
メタボリックシンドローム、肥満の人では減量のために、安易にエネルギー(カロリー)制限をしてしまう人も多いでしょう。エネルギー制限をしてしまうと長く続かず、結局は断念して食事が元に戻りリバウンドしてしまいます。 減量後に体
中性脂肪と心血管疾患
スタチンが世の中で出回るようになり、関心はLDLコレステロールにばかり向いてしまっています。しかし、私は中性脂肪が最も重要だと考えています。 中性脂肪は空腹時だけでなく非空腹時でも上昇すると心血管疾患のリスクは増加します
コレステロールにはパラドックスがいっぱい
またまたパラドックスです。脂質異常症は一般的には心血管疾患のリスク因子と考えられていますが、死亡率はどうなっているのでしょうか? 今回の研究では平均59.7歳の男性1,479人を対象としたものです。そのうち779人 (5
ウルトラマラソンと血液検査2023
毎回ウルトラマラソンの前後では血液検査を行っています。今回は4年ぶりのレースでしたが、レース前後の検査データの傾向は変わっていません。(古いデータは「ウルトラマラソンと血液検査2018」をご覧ください) レース前 レ
有酸素運動はメタボリックシンドロームのHDLの機能を改善する
HDLコレステロールはいわゆる「善玉」と言われています。もちろんその一方で「悪玉」はLDLコレステロールです。しかし、コレステロールはどちらも同じですし、悪いものでは決してありません。コレステロールを運ぶHDL、LDLな
中性脂肪/HDLコレステロール比の増加は腎機能低下のリスクを上げる
世の中一般的にはLDLコレステロールばかりが注目され、一般の人でもLDLコレステロールは気にしますが、中性脂肪値やHDLコレステロールはあまり関心がありません。医師も同様です。患者にHDLコレステロールが低いことを指摘し
スタチンはがんのリスクを増加させる可能性
スタチンは多くの人に処方されてしまっています。しかし、スタチン治療とがんの関連はいくつも指摘されています。(ここ参照) スタチンの中のシンバスタチンの試験では、2つの試験のそれぞれでは有意な関連ではありませんでしたが、2
薬で検査データを変えるだけでは健康にはなれない
数字合わせをしても健康になるわけではありません。検査データは様々な疾患の発症や状態を推測でき、非常に有用ではありますが、データだけ良くしても疾患が改善するとは限りません。 今回の研究ではペマフィブラート(商品名パルモディ